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きゅうりの葉に出来る白い点々について

カテゴリー:きゅうりの育て方 投稿日時:05月27日 

家庭菜園できゅうりを育てていると起きやすい、葉に現れる異常。
特に葉の表面に白い点々ができることは良くあります。
この白い点は食害なのでしょうか?病気なのでしょうか?原因も含めてご紹介していきたいと思います。

きゅうりの葉に表れる白い点

まずは実際の白い点をご覧いただきましょう。
きゅうりの葉に出来た白い点々
こちらの症状は、定植から1週間後位から表れたものです。

葉脈に沿って白い点が発生している訳でもないですし、(べと病が疑われる場合は、こちらのきゅうりの葉に黄色い斑点ができる病気をご覧ください。)白い粉でもありません。
本当に、ただ点々が発生していると言った感じ。

経過としては、新芽として出てきた葉にはあまり白い点は見られなかったのですが、葉が大きく成長していくにつれて白い点が発生、そして増えていきました。
ただ白い点が増えても葉が枯れるようなことはなく、それ以外の場所の色・艶は健康といっても過言ではありません。
防虫ネットをしていますし、葉を肉眼で確認しても害虫は見当たらず、食害の可能性は低いという状況です。

では、このきゅうりにできた白い点はいったい何なのでしょうか?
病気なのでしょうか?
その答えは・・・

植物の異常は生理障害

きゅうりの葉にできる白い点の原因は、ほとんどの場合「生理現象」と呼ばれるものです。
植物における生理現象とは、土壌のある養分が不足していたり、または過剰すぎるときに起きる障害で、病気や感染症などとは異なります。
元肥を撒く
家庭菜園の場合は、冬の土作りでたっぷり肥料を使ったあとの春の植え付け時や、使用した肥料のバランスが悪いと発生しやすくなります。

今回のきゅうりの葉に白い点々ができる症状においては、窒素やリン酸肥料の過剰が主な原因と考えます。
そのため明らかに病気(または食害)ではなく、多少斑点ができるくらいであれば、その後の成長と共に養分は消費されていきますから、症状は治まっていきます。
こちらは、成長と共に白い点の発生が緩やかになっている様子です。
白い点が少なくなる
後日施肥を行う際は、窒素とリンを除きカリだけに限定して与えることで、土壌の養分を調整することも可能です。

葉に多くの斑点が出てしまっている場合は、天気の良い日に周辺の土を冠水させ、養分を流す方法があります。
ただし他の養分も流れてしまいますから、その後の成長を注意深く観察して、適切な対処をしましょう。
または、あえてそのままきゅうりを育てることで余分な肥料分を吸収させるという考え方や、肥料食いのとうもろこしなどに切り替えて、土壌をリセットするという手もあります。

きゅうりは成長が早い植物なので、その分肥料(養分)の消費も早いです。
ですから、よほど肥料を撒いていない限りは、いつか肥料(養分)は無くなりますし、生理障害もいつかは落ち着きます。
でもそれが収穫期前なのか、シーズン終わりになってしまうのかは、土を作った本人しかわからないことです。
きゅうりをよく観察して、肥料分が切れるのを待つのが良いのか、やり直して土を変えた方が良いのか、その判断は早いうちに行いましょう。

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