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果物から取った種は育つのか?メロンの種で実験

カテゴリー:発芽実験 投稿日時:08月28日 

子供のころ、メロンや柿などの果物を食べた時に「この種を植えて育てたらいっぱいメロンが食べれる!」なんて思ったことありませんか?
大人になっても「この種植えたらちゃんと育つのかな~?」と疑問に思う方は結構多いと思います。
結論から申し上げれば【ちゃんと育ちます】
しかし、しっかりとした知識を持ったうえで栽培する必要がありますから、今回はこの点をご紹介してみたいと思います。

採取した種はクローンではない

まずは種の採取について、基本的な知識からご紹介しましょう。

日本全国の八百屋さんやスーパーなどで売られている果物や野菜には、様々な品種の「名前」が付いていますよね。
トマトの「桃太郎」やナスの「千両2号」などです。
このように「名前」が付いているということは、生産性や味、病気の耐性などが研究されて、品種改良を行ってきた末に生まれた品種であることを示しています。

つまり「桃太郎」というトマトは「Aという品種とBという品種を掛け合わせたものだけ」ということになり、Cという品種を使って交配した場合は「また別物の品種」ということになる訳です。

分かりやすく言うと、人間で言うところの「親」が同じである「兄弟」だけが、特定の品種となるということです。
お父さんやお母さんが片方違うだけでも別の品種となります。


でもここで疑問が。
トマトの「桃太郎」やナスの「千両2号」などは、毎年スーパーで見かけることができます。
同じ親でないと同じ名前は付けられないはずなのに、どうして毎年同じ品種の野菜が売られ続けているのでしょうか?

その答えは、種屋さんや苗屋さんが親の品種を守り続けているからです。
だから「桃太郎」や「千両2号」の種が絶えることがなく、また農家さんが毎年同じ品種を作ることが可能となるんですね。
結果、スーパーや八百屋さんには、毎年同じ品種の野菜や果物を並べることができるのです。
種屋さんや苗屋さんに感謝です!

購入した果物から取った種からは劣化したものが生まれる

上記で述べたように、品質の良い野菜や果物を作るには、計算された別々の品種を交配する必要があることが分かりました。
基本的には人間と同じで、近親配合にならないよう計算がされています。

しかしスーパーなどで売られている野菜や果物は、大きな畑やビニールハウスなどで一斉に栽培された野菜ですから、結果的に同じ品種同士で受粉した結果の実となるわけです。
当然ですが、農家さんは品種改良をしようとしている訳ではないので、出荷する為の野菜や果物を作っている訳です。
したがって何と何が交配して受粉したのかは重要ではありません。

ただ今回のテーマである「果物の種から取ったものがちゃんと育つのか」ということで考えれば、同一の品種で交配した種は、あまり良い交配とは言えません。
つまり、スーパーなどで販売されている果物などから種を取っても、同じ品種同士を掛け合わせた確率が高く、良い交配ではないのです。

もちろん親と同じ品種(クローン)ではないですから、同じ味・同じ色・同じ形になるとは言い切れません。
むしろ品種改良されたオリジナルの品種より、病気に弱かったり味が低下したり、実つきが悪い可能性があったりと、悪いことが起きる可能性があります。
ですから果物の実から種を取ることに否定的な人はとても多くいるのです。

ただし!
家庭菜園における野菜や果物の栽培は自由
おいしい果物だったから種を取って育ててみる、というのも自由ですし、自分で品種改良をしてみるのだって自由です。
誰に否定されるものでもありません。
「上手くいかない可能性がある」という、しっかりとした認識を持ったうえで家庭菜園を楽しみましょう。


マスクメロンの種は発芽するのか?

ここまで、買ってきた果物の種を育てる際の知識や必要な認識という点をご紹介してまいりました。
あまりメリットがないことはお分かりいただいたかと思いますが、実は家庭菜園においてはメリットとなることもあります。
それは、中々手に入らない・個人では購入することができない種を得ることができるという点です。

たとえばマスクメロン。
具体的にいえば高級品種であるアールスメロンにおいては、家庭用には種が流通していないので、こういった果物の種は採取する意味が十分にあります。

しかし問題はちゃんと育つのかどうかというところ。
なので、今回は実際にアールスメロン(マスクメロン)の種を採取し、育ててみることにしました。

種を取る際、品種などは何でも良いのですが、お勧めは自分の住んでいるところから近い産地のものを選ぶこと。
そうすれば、栽培に適した気候と近い条件になるからです。

今回の実験に使うアールスメロンを購入したのが8月ごろなので、収穫まで育てることは無理ですが、9月ごろまでは生育を見守れると思います。
それでは、実際にアールスメロンの種を取るところからご紹介していきましょう。

まずはメロンを半分に切って、種のある真ん中の部分を大きめのスプーンで取り、ざるにあけます。
よく水洗いをしてヌメりをとっておき、キッチンペーパーで水を拭きます。
メロンの種の取り方
キッチンペーパーは3枚以上使って、しっかりと水気を無くしてください。
種の採取は食べるときで問題ありません。
その後、新しいキッチンペーパーに種をのせ、風通しの良い日陰で2~3日ほど乾燥させます。

乾燥が終わったらキッチンペーパーごと包み、ビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保管します。

発芽させる種は、半日ほど水に漬けておきます。
種を水に漬ける

ポットに堆肥と肥料の混ざった土を準備し、1ポット3個~5個の種を撒きます。
種まき
今回は実験なので8個ほど種を撒きました。
メロンの栽培については、こちらのプリンスメロン種からの育て方で詳しくご紹介しています。

土を被せて、しっかりと水やりをしたら、日当たりの良い場所に置いておきましょう。
発芽を待ちます。

そして種まきから2日後。
果物から取った種の発芽
発芽を確認!
メロンの種まき時期ではありませんでしたが、気温が高いことが幸いして早い発芽となりました。

さらに発芽の翌日。
ちゃんと育つ種
写真でも分かるように、全ての種が発芽したわけではありませんでした。
やはり発芽率においては、市販されているメロンの種より低めになりました。

ただ果物から取った種でも、しっかりと発芽することが確認できたことは事実。
残った種はこのまま保管して、来年の春にしっかりと栽培してみたいと思います。

アールスメロン(マスクメロン)の育て方は、こちらの家庭菜園で高級アールスメロン(マスクメロン)作りに挑戦!からご覧ください。


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