玉ねぎの茎が倒れ始めると、一般的には収穫時期が近いことを示唆します。
しかしそれ以外にも、玉ねぎの肥大する部分が露出しすぎていても倒れることがあります。
ちなみにこの肥大する部分、実は「茎」なんです。
まずはこちらの写真をご覧ください。
4月に入った頃、ちょうど玉ねぎの肥大が始まったところですが、すでに自重で傾いていてギリギリ根で支えているような状態になっていますよね。
茎が倒れるというよりも、株が根元から倒れようとしています。
つまり収穫の相図とは様子が違います。
このような倒れ方をする原因としては「土が柔らかすぎる」ことが考えられます。
あまりにも土がサラサラのだと、土が乾くことによって株の重さを支える術が無くなってしまうんです。
砂に近いイメージでしょうか。
ネギ系の野菜は多少粘土質の方が良く育つ、というのはこういうことなのかもしれません。
とは言っても、今から土質を変えるのは無理ですから、こういう場合は倒れないように土寄せをしてあげましょう。
肥大している部分は少し顔を出すように、かつ倒れない程度という繊細な作業です。
そして、こちらが土寄せを行って20日後。
通常の玉ねぎ栽培であれば、土寄せは必要ありません。
順調に肥大が進んでいるようなので一安心です。
そして4月も終わりに差しかかる頃、茎が倒れ始めました。
これが正規の収穫間近の合図です。
ただ茎が折れただけでは、収穫はまだ。
ここから1週間くらい、もう少しだけ大きくなる余力があります。
このようにべったりと土に倒れたら収穫を行いましょう。
小ぶりの早生玉ねぎの収穫です。