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ポップコーンの収穫時期と乾燥方法

カテゴリー:ポップコーン(爆裂種)の育て方 投稿日時:10月18日 

ポップコーン(爆裂種)であるイエローポップを栽培して約4ヶ月。
やっと収穫の時期を迎えました。
今回はポップコーンの収穫から、ポップコーンにするための乾燥期間について、そして自家製ポップコーンの作り方と、爆裂種の育て方の集大成となります。

ポップコーンの収穫

ポップコーンとなる爆裂種の収穫において、茹でて食べるスイートコーン(甘味種)とは1つ決定的に違う点があります。
それは葉が枯れてから収穫を行うと言う点です。
というのも、ポップコーンは様々な穀物(米や小麦)と同じで、実が乾燥した状態が収穫期(完成)となるからです。
このため、栽培期間はスイートコーン(甘味種)よりも爆裂種のほうが長くなります。

これを踏まえた上で、前回の続きから収穫に至るまでの様子をご紹介していきましょう。

こちらは7月末のとうもろこしの爆裂種。
垂れさがるとうもろこし(爆裂種)
実は重みで垂れ下がり髭も枯れています。
スイートコーンなら収穫期と言えますが、爆裂種の場合はまだ収穫は行いません。

中はどうなっているか、少しめくって確認してみましょう。
とうもろこしをめくる
粒は大きくなっていますが、まだ瑞々しい感じが残っています。
上記でも触れたように、爆裂種は乾燥が進まないと収穫はできませんので、収穫期はもう少し先になります。

それから半月ほど経過した8月半ばの様子。
8月の爆裂種
とうもろこし全体が黄色くなってきて、髭もパリパリになってきています。
本来ならもう少し時間をおき、葉が枯れてから収穫となりますが、スペースの限られている家庭菜園では8月も下旬に近づくと秋冬野菜の準備を始める時期と重なってしまいます。
このまま枯れるのを待っていると冬野菜の準備が進められませんので、家庭菜園においては写真のように全体が茶色くなってきたら収穫を始めてしまっても良いでしょう。
その分、この後にご紹介する乾燥工程でしっかりと乾燥させるようにします。

そしてこちらが収穫した爆裂種のとうもろこし、イエローポップとなります。
イエローポップの収穫
スイートコーンよりやや細身ですね。

粒を良く見てみると、とても光沢があります。
イエローポップの粒
手にとってみると粒は非常に硬く、見た目も感触もまるでプラスチックのよう。
このままではとても食べられる状態ではありません。

それではポップコーンとして味わうために、乾燥工程へと進んでいきましょう。

ポップコーンの乾燥工程

爆裂種をポップコーンとして食べるためには、完全乾燥した粒にしなくてはなりません。
なぜ乾燥が必要なのかは、こちらのポップコーン用のとうもろこしの栽培方法でご紹介しましたが、もう一度こちらで簡単に説明すると、爆裂種の硬い粒は熱を加えると内部の水分が膨張し内圧が高まっていきます。
そのまま熱を与え続けて内圧が限界に達すると、硬い皮が一気に破け、内部のでんぷん質が外に飛び出します。
そのでんぷん質が瞬間的に固まったものがポップコーンとなるわけです。

ここで一番重要なのが「皮が一気に破ける」というところ。
皮に水分が残る柔らかい粒では、皮がふやけてしまうので、上手く弾ける事ができず理想的なポップコーンにはなりません。

こちらは収穫直後の水分を含むポップコーン。
収穫直後のポップコーン
試しに油で炒めてみます。

結果はこの通り。
弾けないポップコーン
1つはマル焦げ、1つは何とか弾けましたが勢いがなく上手く弾けていません。
やはり表面が完全に乾燥していない粒では、上手くポップコーンにならないのです。

ということで、しっかり弾けるポップコーンにするための乾燥方法をご紹介していきましょう。
一般的な乾燥方法は、とうもろこしの皮をそのまま使って、軒下などに吊り下げておく方法です。

収穫したとうもろこしを根元まで皮を剥き(切り離さないで)、皮と実が繋がった状態で物干し竿などに結んでしまう方法です。
この方法は収量が多く一気に干してしまいたい時に適していますが、乾燥させる場所がなかったり(雨があたってしまうなど)、湿度が高くなる地域などでは行うことができません。

家庭菜園などにおいて収量が少ない場合は、とうもろこしの皮をすべて剥いて、ザルなどの風通しの良いものを使って乾燥させるのがオススメの方法。
この方法なら天気の良い日は窓際で、天気の悪い日はリビングでと、環境に合わせて乾燥場所を変えることができます。
大量にとうもろこしがある時には適さないかもしれませんが、数本程度なら動かせる乾燥方法が向いています。

続いて爆裂種の乾燥期間についてです。
乾燥具合は環境や天気に大きく左右されますが、条件が整っていれば2週間程度、一般的には4週間を目安としましょう。

乾燥(弾け)具合については、その都度火にかけてテストしてみるとわかります。

こちらは収穫から1ヶ月経過したポップコーン。
1ヵ月乾燥させたポップコーン
収穫直後のものより弾け具合が良く、しっかりとしたポップコーンになりました。
かなり乾燥が進んだと言えるでしょう。
ポップコーンは一度完全に乾燥してしまえば長期保存が可能な食材(穀物)となりますので、密閉容器などを使用して保存しておくのも良いでしょう。

自家製ポップコーンの作り方

それでは家庭菜園にて無農薬で育てたイエローポップを使い、ポップコーンを作ってみましょう。
今回はシンプルなバターソルトで味付けしてみたいと思います。

バターはレンジで溶かし液状にしておくとからみやすいです。
溶かしバター

まずはフライパンにポップコーンの粒を入れ、少量のオリーブオイルを回し入れいます。
ポップコーンを炒める
油が全体に行き渡るまで、木べらを使って炒めていきましょう。

十分に油が行き渡ったら、蓋をして爆発(ポップ)するのを待ちます。
蓋をしてポップさせる
たまに蓋ごとフライパンを振って、焦げつかないようしてください。

9割の粒がポップコーンになったら、蓋を開けてバターを投入します。
ポップコーンの味付け
全体にからめましょう。

そして最後に塩を振ったら、バターソルト味のポップコーンの完成です。
完成したポップコーン
できたてのポップコーンは、お菓子で売っているポップコーンとはまるで香ばしさが違う!
無農薬栽培のとうもろこしは自然な味がして、これまで食べてきたポップコーンにはない透明感を感じることもできました。
子供も大喜びで食べていました。
ぜひ皆さんも、自家製ポップコーン作ってみてくださいね!

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