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プリンスメロンの収穫時期と収穫

カテゴリー:プリンスメロンの育て方 投稿日時:07月21日 

プリンスメロンに限らず甘いメロンを収穫するタイミングや収穫時期の見極めはやや難易度が高め。
せっかく苦労して育てたのに、早採りしてしまってメロンが甘くなかったらがっかりです。
ですから、せっかく収穫するなら完熟メロンを収穫したいところ。
そこで今回は、露地栽培で育てたプリンスメロンの収穫時期についてご紹介します。

プリンスメロンの実が大きくなる様子

まずは人工授粉を行ってから、プリンスメロンの実が大きくなるまでの様子を見てましょう。

人工授粉を行ったのが6月8日。
メロンの人工授粉
種が入っていたパッケージによると、収穫目安は「開花から40日~45日」と記載があります。
また「香り」がしてくるとも書いてありますね。
収穫目安が40日後と考えると、7月18日ごろが収穫予定日となります。

6月22日、人工授粉を行って約15日ほど経過しました。
勢いよく大きくなるメロン
順調に大きくなっています。

6月25日の様子。
大きくなり続けるメロン
ここまでくれば、安心して様子を見ていられるようになります。

6月28日。
雨にぬれるメロン
雨が降り実が濡れています。
この時期の雨は実を大きくしてくれる大切な水分となりますが、同時に病気も発生しやすくなります。
葉の込み合いなどに注意してください。

7月2日のプリンスメロン。
丸くなるメロン
7月に入り、形も大きくそして丸くなってきています。

7月8日、ちょうど受粉から1ヶ月が経過しました。
受粉から1ヶ月後のメロン
見るからに大きくなりましたね。
そこで量りを用意し、現在の重さを量ってみました。
受粉1ヶ月後のプリンスメロンの重さ
429グラム。
つるに繋がっているので正確な重さではありませんが、まずまずの大きさです。

プリンスメロンの大きさは、メロンの中でも比較的小ぶりな品種となり、400グラム~500グラムが一般的。
大きく育てば600グラムぐらいになりますが、基本的には大きくならない品種ですので、「なかなか大きくならない」と言って収穫時期を逃さない様に注意してください。
最悪、破裂してしまいます。

翌日にもう一度計測。
大きくなるプリンスメロン
432グラム。
天候にも左右されると思いますが、約半日で3グラム程度の変化が起きているようです。

そしてここからは離層の変化をご紹介します。
離層とは、ヘタの部分に丸くヒビが入り実がヘタから外れようとする合図で、収穫の目安にもなる変化の1つです。

7月10日、この時点では見た目に離層を確認することはできません。
離層は確認できない

7月15日。
離層を確認
よ~く見ると、うっすらと離層入ったかな?というところ。

7月18日。
プリンスメロンの離層
完全に離層が見えました。
この繋ぎの目の部分に見える、白く丸い模様が離層となります。
しっかりとした離層が確認できましたので、まさしく収穫の合図
鼻を近づけてみると、ほのかに甘い香りも漂わせています。

しかしまだ収穫はしません。
それは、実の糖度(甘さ)と関係があるからです。

甘みは収穫直前に高まる

メロンの糖度は、収穫の直前に高まることが知られています。
なので収穫を1日でも伸ばすことができれば糖度を上げることができるのですが、収穫を遅らせ過ぎても破裂や実の劣化を招くこともあります。
このあたりは、見た目や触った感覚を頼りにしてギリギリの収穫を狙う必要がありますね。

また甘さと言う意味では、土に窒素分が多く残っているようだと糖度は上がりにくくなります。
したがってメロン栽培における追肥(後から与える肥料)は、実が出来た直後の1回のみ
そうすることで、メロンの実が大きくなった頃には窒素分はほとんど吸収されて無くなり、収穫前に糖度を上げることができます。
間違っても「実を大きくしたいから」と肥料を与えすぎるのはやめましょう。

さらに収穫前の水やりを制限することも糖度を上げるポイントとなります。
収穫前、ラスト5日~10日くらいは水やりの必要はありません。

水やりを制限することで糖度が上がる理由は2つあります。
1つは濃度の問題。
水分が減ることによって糖が濃縮されるという単純な理由が1つ。
2つ目は浸透圧
植物は水を欲しがると体内に糖を蓄積させ、浸透圧(糖を薄めようとして水が移動する原理)を利用して水を獲得しようとします。
この作用を逆手にとって糖度を上げるのです。

つまり、水を切らすと糖の濃度が上がり、水を欲しがることで糖の生産も活発になるということです。
これはほとんどの果物に言えることだと思いますので、覚えておくと良いと思います。

プリンスメロンの収穫

それでは話を収穫の話題に戻します。
完全な離層を確認した翌日となる7月19日、メロンの様子を見てみたところ…
自ら外れたプリンスメロン
なんと自らヘタを外して、完熟を教えてくれていました。
人工授粉から数えて42日、念願のメロンの収穫です!
日数的にも収穫適期の範囲で、完熟メロンを収穫することができました!

収穫後すぐに重さを量ってみたところと、
収穫したプリンスメロンの重さ
525グラム。
10日ほどで約100グラム近くも大きく!
立派なプリンスメロンに育ってくれました。

今回は自然にヘタから外れてくれましたので収穫と言える作業はありませんでしたが、離層がでてるのに外れない場合や、実が肥大しすぎている時は、受粉からの日数を考慮し人の手で収穫してしまってください。


収穫したプリンスメロンを食べてみる

さて、いよいよメロンを食す時がやってきました。
収穫から2日ほど追熟させ、直前に冷蔵庫で冷やしておいたプリンスメロン。
いざ、実を切ってみると
プリンスメロンの中身
中はトロトロしてしっかりと熟されています。
見るからに甘そう。

味はと言うと…
甘く完熟したプリンスメロン
とっても甘くて、しっかりメロンでした!
贈答用のメロンなどにはかないませんが、それに近いくらいの甘さ。
スーパーで売られているメロンよりは遥かに甘いです!

量的には大きくはありませんから、1個で大人2人前と言った感じ。
それでも1株3つは採れるので、十分楽しめると思います!

まだプリンスメロン栽培に挑戦したことが無い人は、ぜひ挑戦してみてください。
この美味しさは、自分で作る価値ありですよ!

※追熟によって糖度が上がることはありません。実が熟れて柔らかくなります。
固めが好きな人は早めに、柔らかめが好きな人は収穫後に2、3日追熟するとお好みの固さで食べられると思います。

プリンスメロンの収穫に成功したら、来年はアールスメロン(マスクメロン)の栽培にも挑戦してみてはいかがでしょうか?

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