6月になり、自宅近くにあるいくつかの畑で、とうもろこしが雄花を咲かせているのが目にとまるようになりました。
私が家庭菜園で育てているとうもろこしも、順調に雄花を咲かせました。
しかし雄花は咲きましたが、まだ雌花がありません。
「あれ!?雌花が咲かないっ?」と焦っている方もいるかもしれないので、とうもろこしの雌花についてご紹介したいと思います。
まずは、ここまでのとうもろこしの成長からご紹介します。
最初に5月20日ごろの様子。
そしてこちらが、その翌日。
かなり速いスピードで成長しているのが分かります。
そして6月に入り、雄花が顔を出しました。
丈は1メートルくらいでしょうか。
そして雄花も順調に伸びていきます。
6月10日の雄花。
少しずつ花が開花してきて、雄花が白く見えるようになってきました。
雄花が広がるように咲いていきます。
そしてよく見かける「とうもろこしの先端の形」になりました。
綺麗に雄花が咲きましたが、この時点ではまだ雌花は咲いていません。
とうもろこしの雌花は、株の中腹あたりに付きます。
上の写真あたりです。
1日経つと、鋭角に芽が伸びてきて、
たった2日で、雌穂(とうもろこしのヒゲの部分)が姿を現します。
このように雌花が雄花よりも下に咲くことで、雄花の花粉が上から降りかかるような形になり、受粉となる仕組みです。
つまり、雄花が先に咲かないと花粉を降らしても受粉させることができないので、先行して雄花、後から雌花が咲く仕組みとなります。
よって、とうもろこしの雌花が出てこない場合に考えられる原因はタイミングの問題である可能性が高いです。
こちらは雄花の開花直後。
直下の葉の上に花粉が溜まっていて、すでに花粉を降らしている様子が分かります。
少し揺らしただけでも沢山花粉が落ちてくるので、基本的には風が花粉を運び、自然に受粉する形になります。
つまり、冒頭の「雄花が咲いたのに雌花が咲かない」という答えは、とうもろこしの受粉の仕組みにありました。
元気に育っているのなら、この後必ず雌花はでてきますから、安心して待っていましょう。
もし時間がたってもとうもろこしの雌花が出てくる様子が無ければ、肥料切れや密集のし過ぎで子孫を作る栄養が足りていないのかもしれません。
とうもろこしは肥料食いなので、追肥を忘れずに育てていきましょう。
次回は、とうもろこし栽培で一番の難所、とうもろこしの収穫時期の見極めをご紹介します。