ほうれん草は比較的成長が早く、家庭菜園でも作りやすい野菜と言えますが、冬に栽培する場合はそこそこ時間がかかります。
秋植えをすれば30日~40日程度で収穫が可能ですが、11月~12月を成長のメインとした場合では、収穫するまでに2ヶ月以上必要となります。
今回は、そんな冬まきほうれん草の成長から収穫までをご紹介したいと思います。
種まきを行ったのは10月半ばごろ。
冬に向けて、穴あきマルチを使いました。
このころの気温は「冬の寒さ」というところまで下がっていませんので、発芽までは比較的早く成長します。
秋に収穫するほうれん草と違ってくるのは、この後の成長期からとなります。
種まきしてから1ヵ月の11月半ば。
1ヵ月が経った訳ですが、気温も下がってきたことにより成長が鈍くなってきています。
2ヶ月が経ち、12月10日。
成長がとてもゆっくりなのが、写真を見るとお分かりになるかと思います。
この成長の遅さや冬の寒さが影響して、秋に収穫するほうれん草よりも『葉に厚み』が感じられ、葉は濃い緑色をしています。
これらは冬のほうれん草の特徴と言え、寒さを経験することにより甘いほうれん草に仕上がります。
そして年が明けた1月のほうれん草がこちら。
葉が厚いせいか横に広がっているように見え、秋に収穫するほうれん草とは見た目にも違いが表れました。
ちなみに秋に収穫したほうれん草の様子はこちらです。
そこそこ葉の数も多くなってきたので、頃合いを見て収穫を行っても良さそうです。
もちろん、もう少し時間をかけて大きくしても構いません。
2月くらいまでに収穫すれば良いと思います。
そして収穫してみてから気付いた違がいがもう1つ。
それは根の成長具合です。
冬に収穫したほうれん草は、長い時間栽培したためか根が太く、土の深くまで根が侵入していました。
秋に収穫したものと比べてみましょう。
長さも太さも全然違います。
秋に収穫するほうれん草は簡単に土から抜くことができるのですが、冬に収穫するほうれん草は結構力が必要になるので、根元を切って収穫したほうが時間はかからないと思います。
寒さにあたったほうれん草は、秋に収穫するほうれん草よりも肉厚で歯ごたえがあり、甘みが大きく増していました。
胡麻和えなどにしても、砂糖は必要ないくらい。
これくらい甘みがあれば、水に浸して灰汁抜きをし、生で食べても美味しいです。
この甘みは家庭菜園をしている人にしか感じられない特権かもしれません。
ぜひ、秋まきと冬まきのほうれん草の違いを味わってみてください。
秋撒きのほうれん草の育て方をご覧になりたい方は、ほうれん草の種まきと育て方からご覧ください。