無農薬で家庭菜園をしている場合、切っても切り離せないのが害虫の戦い。
丹精込めて作った野菜も、収穫間近で食害されると本当にがっかりしてしまいます。
そんな困った害虫を寄せ付けないため、今回は防虫ネットを使った害虫対策の方法についてご紹介したいと思います。
家庭菜園における無農薬栽培において唯一の敵が害虫となりますが、決して打つ手がないという訳ではなく、農薬を使わないで害虫を防除する方法はいくつか考えられます。
ただ、たった1つの対策だけで100%害虫を防ぐことはできません。
そんな方法があれば農薬なんていらなくなりますからね。
食害をされず無事に収穫までたどり着くためには、最後にはどうしても人間の介入が必要となる訳ですが、家庭菜園では規模が小さいことがメリットとなり、防虫ネット+人間の目と手を使えば、高確率で害虫を防ぐことが可能です。
前述したように、家庭菜園ではプロ農家さんのような広い畑とは違い、面積が狭いという特徴があります。
この特徴を生かした効果的な方法が、庭の家庭菜園スペース全体を防虫ネットで覆ってしまうという方法です。
畑のハウスにも似たイメージですが、防虫ネットを使うため通気性を維持でき、さらに強い風も和らげられるので、野菜の成長も阻害されません。
そしてなにより嬉しいのが、金銭的に安あがりという点です。
使用するネットは専用の「防虫ネット」として売られているネットを利用しますので、飛んでくる害虫と野菜を物理的な遮断が可能となり、大変効果の高い方法です。
・防虫ネットを使った囲いの作り方
それでは実際に、どのようにして防虫ネットで家庭菜園スペースを守るのか、ご紹介したいと思います。
今回使用する防虫ネットはこちら。
Amazonで1000円しません。
これと、支柱をクロスさせるための「クロスバンド」を用意してください。
使用する支柱の太さに合わせて、サイズを選びましょう。
道具を揃えたら、まず最初に家庭菜園スペースの四隅に支柱を立ていきます。
(スペースが広い場合には、長辺の中間にも支柱を立てて6箇所支柱を立てます)
支柱の高さ(長さ)は、栽培している野菜の最終的な高さを想定しましょう。
私のようにトマトを栽培していれば、高さ1m以上は必要になります。
次にクロスバンドを使い、天井となる枠を組んでいきます。
立てた支柱の頂点あたりに、クロスバンドを使用して支柱を横向きに固定していきます。
このクロスバンドは非常に便利で、これさえあれば支柱を直角に固定でき、ズレ落ちることもありません。
より強固な支柱にしたければ、支柱を単管パイプやアルミパイプなどに変えてもクロスバンドで固定できます。
天井となる枠を4本固定したら、全体に防虫ネットを上から被せます。
大きさに応じてカットしたり、ビニールひもやタコ糸などを使ってたるみを取っても良いです。
このときに入り口となる部分を少し開けておいて、上から余った防虫ネットを垂れ下げるようにしておくと、出入り口となって水やりなどの際に便利です。
洗濯バサミなどで止めておくと出入りが楽ですよ。
作業はこれで終了!
支柱を組んで防虫ネットを被せるだけで防虫ネットを使った防虫ハウスの完成です。
家庭菜園用の簡易ハウスともいえるものが、あっという間に完成しました。
この方法は、お庭で行う小規模な家庭菜園なら「どんなサイズ・どんな形」にでも応用できて、簡単かつ安あがりな害虫対策です。
この防虫ハウスで野菜を栽培すれば害虫がほとんどいなくなりますので、異変があればすぐに分かるようになると思います。
水やりなどの際に、野菜に異変が無いか日々のチェックは忘れずに行いましょう。
次は元気丸による害虫予防と元気丸の作り方をご紹介します。