ほうれん草は真夏を避ければ秋から春まで栽培が可能な簡単野菜。
また30日~40日で収穫できる育てやすい野菜でもあります。
特に、冬に収穫できるよう9月以降に種まきを行えば、病害虫の心配も少ないうえ、寒さにあたることで糖度の高いほうれん草を収穫することができます。
今回はほうれん草の土作りから種まきまでご紹介します。
ほうれん草を種から育てていて、なかなか発芽しないと言う方もぜひ参考にしてみてください。
ほうれん草は、収穫までの日数が少ないことから種からの栽培が経済的です。
また、ほうれん草は極端に『酸性土壌を嫌う』傾向にありますので、土が酸性であれば石灰を撒いて中性にしておくことが成功させるポイントです。
では土作りからご紹介していきます。
まずは堆肥と化成肥料、バッドグアノを軽く撒きます。
次に必ずpHを測定し、酸性よりなら苦土石灰やカキ殻石灰などを撒いて中性~ややアルカリ性にしておきましょう。
土のpHの測り方を参考に。
冬の収穫を狙う場合は9月~10月に種まきを行い、マルチシートもしておく必要があります。
今回使用するほうれん草は、サカタのタネのまほろばという品種。
対病性があり、美味しい秋まき用の品種となります。
まずは種まき前に、種を半日水に漬けておきましょう。
準備ができたらいよいよ種まきです。
種まきは春・秋収穫なら、畝に支柱などで跡をつけてすじ撒き。
冬に収穫するマルチ栽培なら、1箇所あたり5粒~8粒を撒きます。
撮影時はまだ8月でしたので、マルチは無しですじ撒きにしました。
溝は少し深めに2cm程度、間隔は2~3cmです。
種を撒いたら土をかけて軽く押さえ、しっかりと水やりをしておきましょう。
9月下旬以降、気温が下がってきてからのほうれん草の種撒きは、マルチシートを敷いて行います。
少し土をへこまして、1つの穴に5~8粒の種をまき、その後上から土を被せ手で押さえます。
気温が下がった秋に入っても、1週間以内には発芽を確認することができます。
こちらはすじ撒きで種を撒いてから3日後のほうれん草。
気温が高いため、すぐに発芽を確認できました。
成長も早く、1日でこんなに大きくなっていきます。
種まきから1週間後、早くも成長点に本葉が見え始めました。
そして種まきから約15日が経過。
本葉が4枚確認できたころに、1回目の間引きを行います。
3cm間隔になるように、間引いていきますが、混み合っているところを整理するイメージで良いかと思います。
そしてこのタイミングで、害虫や害鳥対策の為、防虫ネットでトンネルを作っておきます。
冬に収穫するほうれん草なら防虫ネットは要らない場合もありますが、春と9月~10月あたりが収穫となる場合は必ず防虫ネットをしておきましょう。
ほうれん草の本格的な成長はこれから。
この後の栽培が、収穫に大きな影響を与えていきます。
次回は、ほうれん草が育たない元気が無い場合の対処法をご紹介したいと思います。