今回はブロッコリーの土作り、そして植え付けまでをご紹介したいと思います。
前回の冬植えブロッコリーの記事では、ブロッコリーが発芽し苗として使えるまで成長しました。
苗の植え付け作業については、いきなり畑への植え付けを行うのではなく、植え付け予定の1週間前にブロッコリーの土作りを行っておくようにしましょう。
まずは野菜作りに欠かせない、土の酸度の計測から行いましょう。
ブロッコリーの適正pHは6.0前後の弱酸性となります。
酸性が強ければ消石灰や苦土石灰を撒いて、pHを調整しておきましょう。
土壌酸度に関する詳しい内容は、こちらのおすすめの酸度計!シンワの土壌酸度計の使い方でご紹介しています。
次にブロッコリーの苗を植え付ける場所に、深さ10~20cm程度の溝を掘ります。
(ベースとなる堆肥などは冬の間に混ぜてあります。土作りの記事を参考。)
そこへ元肥(最初に入れておく肥料)として化成肥料を撒きます。
そして肥料を撒いた溝を埋め戻し、溝の両サイドの土を盛って畝を作ります。
高さは約20cm程あれば十分です。
12月~1月の間に堆肥や油粕などの有機肥料を混ぜた土のベースが出来ていれば、これでブロッコリーの土づくりは完了です。
ベースをまだ作っていない場合は、有機肥料を混ぜて1週間ほど経過してから畝を作るようにしましょう。
ブロッコリーの植え付けは、苗の本葉が4~5枚になった頃が目安となります。
本葉が4枚、そして真ん中に5枚目の本葉も見えます。
本葉の成長具合で健康状態を把握することもできますが、実際の成長具合は根を見てみると分かります。
良い状態の苗は、このようにポットの中で根が回っています。
早く広い畑に出たいと言わんばかりですね。
こういった状態の良い苗を選別して、定植作業へと進んでいきましょう。
まずは、1週間前の土作り工程で作った畝に、ポットの大きさと同じくらいの穴をあけましょう。
そして、その穴にポットから出した苗を入れます。
少しへこむぐらいが調度よい深さです。
こんな感じで、水が溜まるくらいがベスト。
植え付け後は苗が土にしっかりとなじむように、たっぷりと水やりをしておいてください。
これでブロッコリーの植え付け作業が完了しました。
日に日に葉が大きくなっていくのを確認できるはずです。
そしてブロッコリー栽培の本番とも言える作業がこの後に始まります。
ブロッコリーは成長点である中心部分から葉や蕾が大きくなっていくのですが、そこを害虫や鳥に食べられてしまうと、花蕾(からい)ができなくなってしまったり、株が大きく育たずに失敗となってしまいます。
(花蕾とは花のつぼみのことで、ブロッコリー粒々の部分にあたります)
次回は、ブロッコリー栽培には欠かせないブロッコリーの害虫対策をご紹介したいと思います。