こちらでは、にんにくの植え付け方や育て方についてご紹介していきます。
スーパーなどでにんにくを買おうとすると値段が高いことに驚きませんか?
中国産はかなり安く売られていますが、国産だと1個で200円~300円くらいしますよね。
値段が違いすぎて、中国産にはどんな農薬が使われているのかと心配になったりします…。
そこで今回は、安く安全な家庭菜園でにんにく栽培をしてみたいと思います。
種の用意から植え付けまでご紹介いたしますので、なかなかにんにくが発芽しないと言う方もぜひ参考にしてみてください。
にんにく栽培はじゃがいもの種芋と同じように、「種球」(たねきゅう)から栽培を始めます。
種球はウイルスが付着しない特別な栽培、また清潔な保管状態で扱われたものになりますが、中国産の種球の場合はウイルスを殺菌する為、沢山の薬を使っていることが多いそうです。
ですから、安心なにんにくを育てるためには、国産の種球で栽培を行う必要があります。
そこで今回用意した種球がこちら。
鹿児島県産の無農薬「上海」という品種。
サカタのタネで購入しました。
原産国が中国なので「上海」という名前が付いていますが、栽培されたのは日本国内となります。
この上海と言う品種は、他の品種に比べ多少実の部分が小さいのですが、早く熟す早生品種となります。
にんにくは栽培期間が長い為、家庭菜園において通常品種で育ててしまうと収穫が6月に入ってしまうこともあり、翌年の夏野菜栽培ができなくなってしまうので注意が必要です。
ですから春には収穫ができる早生品種がおすすめ。
栽培スケジュールを確認して、計画的な栽培をしていきましょう。
上海などの早生品種の場合は、9月後半に植え付け(温暖な地域では8月に植え付けしても問題ありません)、11月に芽が伸び出して、3月頃に大きく成長します。
そして春にとう立ちをしたら蕾をカット。
植え付けの翌年となる、5月頃には収穫が可能となります。(品種によって違いはあります。)
それではにんにくの植え付け方法をご紹介していきます。
にんにくは放って置いても芽が伸びるくらいですから、植え付けも難しいことはありません。
さらに1~2ヶ月時期がずれても問題なく芽は出ますので、時期がずれたからと言って種球を捨てることはありませんよ。
植え付け前にまずは土作りから始めましょう。
栽培期間の長いにんにくでは即効性の化成肥料は使わず、堆肥やようりんなどを元肥(最初に与える肥料)とします。
特にリン酸肥料を多く入れておくと、にんにくが大きく育ちます。
その年の初めに石灰でpH調整をしていなければ、石灰も撒いてよく耕しておきます。
これを行うのが1週間前。
次に種球の準備です。
まずは種球の外皮を剥きましょう。
次に1片にバラしていきます。
この時、中の薄皮まで剥く必要はありません。
種球の準備ができたら、畝を作りマルチシートを張ります。
畝幅は大体50cmで2列、株間は15cm。
比較的密集していても大丈夫です。
いよいよにんにくの植え付けとなります。
バラしたにんにくの尖ったほうを上にして、土の中に埋めます。
しっかりとにんにくを埋めたら、上から土を被せます。
土を手でしっかりと抑えたら、にんにくの植え付けの完了です。
土がカラカラに乾いていない限りは水やりの必要はありません。
芽が出てくるまで少し時間がかかるので、適度に雨が降っていれば特に世話はしないで構いません。
写真にもあるように、にんにくはマルチ―シートを敷いて育てていきましょう。
栽培期間が長いので、その間の雑草を抑制してくれたり、保温効果によって春の成長が良くなります。
特に種を植えるにんにく栽培においては、穴あきマルチのほうが作業がしやすいのでおすすめです。
苗などを植える場合は自分でマルチに穴を開ければ良いのですが、種を撒くような作業が必要な時は穴あきマルチを利用しましょう。
次回はにんにくが発芽してからの栽培方法をご紹介します。