ネギの被害で一番甚大とも言える、ネキリムシによる食害。
根元や成長点を切るように食害するので、再生不可能になってしまう場合もあり、かなりたちの悪い害虫です。
家庭菜園においては大量にネギを作るというのは難しいので、少しでも被害にあうとダメージは大きいものになってしまいます。
今回は、そんな凶悪なネキリムシの見つけ方をご紹介します。
無農薬栽培の参考にして下さい!
「根切り虫」という名前なのですが、基本的には『茎を食害』することが多い害虫です。
茎を切るなら「根切り」じゃない、と思うのですがややこしいところです。
見た目は芋虫などと同じで、成長すると蛾になります。
活動時間帯は夜から朝方にかけて、日中は土の中に潜んでいます。
ネキリムシによるネギの食害はとてもわかりやすいです。
葉が枯れているわけでもないのに、葉を切ったような跡が残ります。
このネギは、土から離れた高い部分で葉を食べられていますので、まだ回復の余地があります。
しかし犯人を見つけない限りは、いつ根元から食べられて回復不能に陥ってしまうかわからないので、早急にネキリムシを見つけ出す必要があります。
ネキリムシは必ずと言っていいほど、食害した近くの柔らかい土にいます。
深さは約10cm以内の場所です。
実は上のネギの食害の写真に犯人の痕跡があるんですが、皆さんわかりますでしょうか?
ネギの植え付けの際、土手の部分に堆肥を入れたのですが、その部分にわずかなへこみが見てとれるんです。
被害にあったネギの近くですし、堆肥の層と言うこともあって土も柔らかい。
ネキリムシが潜むには最適の場所です。
土を優しく掘り返してみましょう…。
やっぱり出てきました!ネキリムシです。
一発で見つけ出すことができました。
このように痕跡を見つけることができると、そこら中の土を掘り返さなくてもネキリムシを見つけ出すことができるんです。
その為、前日に土の表面をならしておいて、平らにしておくと見つけやすいかもしれません。
ネギの食害でお悩みなら、ぜひ試してみてください!