このブログの中でも毎回登場し、家庭菜園でも必需品と言えるマルチシート。
今回はそのマルチシートに簡単に穴を開けられる道具「マルチ穴あけ器」をご紹介してみたいと思います。
実際の使い心地や、マルチ穴あけ器の必要性についても考えてみます。
プロの農家さんや広い面積で野菜を育てる場合には、株間などが計算され、既に穴の開いている「穴あきマルチシート」という物を使用するのが一般的です。
マルチシートのサイズに合わせて畝を作り、そのまま穴あきマルチシートを敷けば、すぐに苗を植えることができます。
一方、住宅のお庭など限られた面積で野菜を栽培する場合は、栽培数によって使用する面積を変えるため、穴あきマルチシートでは使い勝手が悪くなります。
そこで家庭菜園では、穴の開いていないマルチシートを使って、サイズや用途に応じて調整し使用していきます。
穴の開いていないマルチシートは、苗を植えたり種を撒いたりする際に自分で穴を開けなくてはいません。
1個や2個の穴であれば、カッターやハサミを使っても問題はありませんが、5個以上の穴を開けるのは非常に手間がかかります。
しかも素材がビニールなので、上手く円形に切れなかったり、切れにくいためにビニールが伸びてしまったり破けてしまったりして、マルチシートを敷きなおす羽目になってしまうこともあります。
こういった事にならないように。あると便利なのが「マルチ穴あけ器」です。
マルチ穴あけ器はマルチに穴を開けるだけでなく、苗を植えるために土まで一緒に取り除いてくれる優れものなのですが、使い方には少しコツがいります。
こちらが実際のマルチ穴あけ器の写真です。
缶詰のような形をしていて、上部に持ち手、下部はギザギザの刃のようになっています。
では実際に使ってみましょう。
まずは、しっかりと水を撒いた畝にマルチシートを敷き、穴の開けたい場所にマルチ穴あけ器を置きます。
このままねじってしまうとビニールを巻き込んでしまうので、ギザギザの刃の部分を何度か押し当ててビニールを切りやすくします。
そして取っ手の部分を持ち回転させながら押し込んでいくと、土に埋まりながらビニールが切り取られます。
ビニールを切るときに、多少マルチが引っ張られますので、手で抑えながら回すと良いでしょう。
マルチ穴あけ器を土に差し込んだら、このまま土を一緒に取り除く作業も行いましょう。
土に埋まった状態で、取っ手部分についているオレンジのレバーを押し、中の土を固めていきます。
マルチ穴あけ器全体を押すのではなく、オレンジのレバーだけを上下に2~3回トントンと叩くようにします。
そして本体を傾けながら持ち上げると、
中の土ごと持ち上がりました。
これで土を取り除く手間が省け、そのまま苗を植え付けることができます。
中に入った土は、オレンジのレバーで押しだせば簡単に取れます。
また切り取ったマルチシートは風で飛んだりしないように、内部の釘に刺さった状態で残っています。
これがあることで連続で穴を開けてもゴミがかさばらないため、かなり便利です。
以上がマルチ穴あけ器の使い方となりますが、慣れてしまえばとても扱い扱いやすい器具。
値段も1000円もしませんので、1個は持っておいて間違いないでしょう。
畑やお庭で野菜を育てている方は、ぜひ「マルチ穴あけ器」を使ってみていただければと思います。
続いては家庭菜園におけるトンネルの作り方をご紹介します。