台風の直撃や、長雨の影響で高騰することのある野菜。
特に九州や北海道が主要産地である玉ねぎについては、ピンポイントで台風が直撃すると価格高騰しやすい野菜でもあります。
そんな折、我が家でも玉ねぎ栽培を決めました。
このように供給状況の先を見越して家庭菜園しておくことも、家計の一助となります。
玉ねぎの苗は、夏を過ぎて秋野菜が出回る10月頃になると、ホームセンターで販売されるようになります。
もちろん苗から育てても問題ないのですが、ネギの育て方(苗作り)でもご紹介しているように、コストパフォーマンスを考えると圧倒的に種から栽培した方が有利で、もし種が残ってしまったとしても、しっかりと封をして冷蔵庫の野菜室で保存すれば2~3年は使うことができます。
また無農薬栽培を考えている方でも、自分で種まきから始めた方が安心感が違うと思います。
ということで、今回玉ねぎを育てるにあたって選んだ品種はこちら。
あまうまタマネギという商品名が付いた「貝塚早生」という品種で、比較的早めに種まきができ収穫も早くなる「早生(わせ)品種」となります。
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それでは種まきの方法をご紹介します。
種は土に直播きしても構わないのですが、玉ねぎの種は嫌光性となり、光を嫌う傾向にあります。
発芽率にも影響が出るので、安全策でタッパーを使った方法で発根させてから土に撒いていきたいと思います。
大玉トマト麗夏(発芽まで)でもご紹介していますが、おさらいしておきましょう。
まずは種を半日ほど水に浸けておきます。
次に空気穴のあるタッパーと、濡らしたキッチンペーパーを用意し、種を並べていきます。
この状態でタッパーの蓋をして、暗い場所に置いておきます。
約2日で発根が確認できました。
とっても簡単です。
種を用意している間に、土作りも並行して行いましょう。
堆肥を混ぜ込んだ土に、化成肥料とリン酸肥料であるバッドグアノを投入して、よく耕しておきます。
もし年の初めに石灰を入れていなかったり、pH調整をしていない場合は、pHを測定して苦土石灰などを撒いておきましょう。
(Phの測り方は土のpHの測り方を参考にしてください)
この状態で1週間ほど寝かせて、種まき前に畝を作り、マルチングします。
マルチには、だいたい15cm~20cm間隔で穴をあけましょう。
ここまで用意すれば、あとは種まきをするだけです。
それでは玉ねぎの種まきを行います。
マルチに空けた穴に少し浅い溝を掘り、発根した種5~6個を撒きます。
種を撒いたら優しく土をかけます。
雨や水で種が流れないように、しっかり手で土を抑えておきましょう。
その後たっぷりと水やりを行い、発芽までは土が乾かないように管理していきましょう。
すると4日後には芽が出てきて、
1週間後には、くねくねとした芽が伸びてきます。
さらに2週間が経過した様子がこちら。
見た目が長ネギそっくりの形で、先端に残る種の皮まで瓜二つです。
芽が揃いだして窮屈そうになってきたら、少しずつ間引きをおこないます。
目安としては11月で2~3本、3月で1本立ちという流れとなります。
あとは極端に乾燥させないように管理しながら、大きくなるのを待ちましょう。
次は冬に玉ねぎは成長しない!?をご紹介します。