無農薬で人参を育てていると、ある日突然葉が無くなってしまっていることがあります。
育て方を間違ってしまったのか?生育不良なのか?と心配になってしまいますよね。
こちらでは、家庭菜園における人参の葉が無くなる現象について、その原因をご説明したいと思います。
まずは、実際に人参の葉がなくなった様子をご覧ください。
茎はそのままで、見事に葉だけが無くなっています。
このように葉だけがなくなってしまう原因は害虫による食害がほとんどです。
特に畝の中で1本(もしくは1部分)だけがこのような状態になっている場合は、99%害虫の仕業といってもいいでしょう。
その害虫の正体とは…。
犯人は青虫です。
葉と似たような色をして、擬態している風ですね。
写真のように青虫の体長が2~3cmくらいになっていればかなり目立つので、すぐに見つけることができますが、体調が大きくなればなるほど被害がでた後ということになります。
体長が5mm以下の段階では、人参の葉の中に紛れてしまい見つけることは困難を極めます。
そのため、青虫が確認できないにも関わらず人参の葉が無くなっているのであれば、間引きを兼ねて周辺の株を抜いてしまいましょう。
それで2~3日様子を見て、被害がなくなっていれば駆除できていることになります。
家庭菜園で人参栽培をしていると、かなり高い確率で青虫が発生します。
よって人参が発芽したことを確認したら、しっかりと寒冷紗や防虫ネットによる害虫対策をしておくことが必要です。
もし最初の写真のように人参の葉が食べられてしまったとしても、そこで諦めてしまう必要はありません。
成長点さえしっかりしていれば、人参はちゃんと復活します。
この写真の赤マル部分から、新しい人参の葉が生まれます。
数日経過する、このようにしっかりとした葉になり、
食害された後でも、このように次々と葉が出てくるようになります。
ただ青虫を全滅させていなかったり害虫対策を怠っていれば、また葉を食べられてしまうことがあります。
そうならないためにも、しっかりと害虫対策を講じるようにして下さい。
防虫ネット以外の予防策としては、ニンニクと唐辛子を使った「元気丸」を使用する方法もあります。
元気丸の作り方は元気丸による害虫予防と対策の記事でご紹介していますので参考にしてみてください。
葉の表面だけでなく裏側までしっかりと散布すると、嫌がった青虫が動き出し、葉が揺れて見つけやすくなります。
もしその日に見つけられなくても元気丸を散布しておけば、次の日には土の上を移動していることが多いので、見つけることも容易くなります。
大体2、3匹~10匹程度いることがあるので、退治する際は葉の裏など隅々まで調べておきましょう。
次回は人参(ベータリッチ)の間引きと追肥についてご紹介します。