成長の早いきゅうりは、放っておくと四方八方に茎を伸ばしてしまい栄養が分散してしまいがち。
これを抑制するためには「芽かき作業」を行う必要があります。
またきゅうりは肥料が切れると急速に成長が衰えてしまうという特徴があるので、追肥(後から与える肥料)も小まめに行います。
今回は長くきゅうりを収穫するために必要な、きゅうりの「芽かき」と「追肥」について詳しくご紹介したいと思います。
前回きゅうりの苗を定植させた、その数日後の様子から。
たった数日で丈が伸び本葉も大きくなってきたので、借り支柱としてわりばしを連結させたものを用意しました。
軽く誘引しておきましょう。
それから2週間もすると、本葉が10枚近くにまで成長。
これくらい大きくなれば借り支柱を抜いて本支柱に切り替えますが、その時に行うのが1つ目の作業である芽かきです。
芽かき作業とは、茎と茎の間から伸びる新たな成長点を摘む作業です。
きゅうりは成長が早く、このわき芽が沢山できるので、根元から4段目から5段目くらいまでのわき芽は芽かきをしてすべて取り除いてしまいます。
わき芽をこのまま伸ばしてしまうと、重みで下に垂れてしまい、土に触れたり土が雨で跳ねることにより病気になってしまう可能性があります。
ですから根元に近いわき芽はなるべく取ってしまうようにしましょう。
芽かき後がこちら。
これを成長と同時に、5段目くらいまで行います。
最初の芽かきを終えたら、本支柱を立て支柱に誘引するため麻紐で結びます。
その後、先端のほうのつるが伸び始めたら、人為的に支柱へ巻きつけてしまいましょう。
こうしておけば自分からクルクル巻きついてくれます。
植え付けから約1ヶ月後となる5月初旬。
早くもきゅうりの実を確認しました。
翌日には花を咲かせるものもあり、きゅうりの収穫までの速さを実感します。
小さいながらも、すでにきゅうりの形をしています。
きゅうりは1つ実が確認できると、同時多発的に実が成っていきます。
最初の実が確認できたこのタイミングで、肥料切れにならないように追肥を行いましょう。
きゅうりの追肥のポイントは「軽く、何度も」。
1回あたりの追肥量は化成肥料を片手に軽くつかむ程度。
根元付近と、マルチの外側にばら撒きます。
そしてよく水やりして肥料分を溶かしましょう。
冒頭でも述べたように、きゅうりは肥料が切れると急に成長が止まってしまうので、きゅうりの実を確認して1回目の追肥を行ったら、そこからは約10日おきに追肥作業を行っていきます。
ですから1ヵ月に3回が目安になります。
軽い追肥を切れ目なく行うことで、きゅうりは長い期間を実を実らせてくれるようになります。
これで芽かきと追肥の作業は終了。
実が大きくなったら、随時収穫を始めていきます。
梅雨に入るまでの収穫量としては、1株10本くらいが目標。
忘れずに追肥を行っていきましょう!
次回はきゅうりの天敵、ウリハムシ対策と駆除方法をご紹介します。