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にんにくの収穫時期と乾燥方法

カテゴリー:にんにくの育て方 投稿日時:05月23日 

今回は収穫時期を迎えた、にんにくの収穫方法と乾燥方法についてご紹介します。
収穫したにんにくは、採れたてを生で食べる「生にんにく」と、乾燥させて長期保存を可能にする「乾燥にんにく」があります。
どちらも紹介していきたいと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

にんにくの収穫時期について

にんにくは品種によって収穫時期が異なります。
今回育てている「上海」は比較的早い収穫ができる早生種で、4月後半~5月中に収穫時期を迎えます。
一般種であれば6月中を目安として下さい。

次に目で見た時の収穫の判断についてです。
にんにくは葉や茎の部分が黄色くなってくると収穫のサイン。
黄色くなるにんにくの葉
写真のように緑から黄緑に変化し、枯れてくると黄色になります。

この頃になると、根元に近い葉はカラカラに乾いて枯れているでしょう。
黄色くなるにんにくの茎
茎も黄色くなっているのが分かります。


にんにくの収穫方法

ここからは収穫のやり方についてご紹介します。
まず収穫日ですが、にんにくは収穫後に乾燥工程がありますので(長期保存する場合)、必ず晴天の日を選んで収穫するようにしましょう。

収穫自体は簡単です。
まずマルチを剥がします。
マルチシートを外す
あとは根元をしっかりと持って引き抜くだけなのですが、意外としっかり根を張っていてそこそこの力が必要となります。
抜けない時は、少し土を掘りましょう。
土から顔を出すにんにく
にんにくが見えてきましたね。

あとは根ごと引き抜きます。
はじめの種球はこんなに小さかったのですが…
にんにく尖った方を上にする
収穫した球根を見てみると、

こんなに沢山の根を伸ばしたことがわかり、9ヶ月間という月日を感じさせます。

にんにくの乾燥の方法

にんにくの収穫を終えたら、1日~2日ほどそのまま天日干しにしましょう。
これが収穫直後。
収穫直後のにんにく
土が付いたままでもOK。

そしてそのまま天日干しをして2日後。
天日干しをして2日後
茎や葉に残っていた養分も、球根が吸収したころでしょう。
そうしたら根を切り落とし、茎もある程度落として、風通しの良い場所に吊るして乾かします。
にんにくの根を切り落とす
にんにくの茎を切る

乾燥方法は束ねたりネットに入れたり色々とあるのですが、家庭菜園の場合は大量生産している訳ではないと思いますので、やり方にこだわる必要はありません。
一番簡単で私がおすすめする乾燥方法は、洗濯物を干すのと同じで、紐付きの洗濯ピンチを使う方法です。
どの家でも物干し竿がある場所は日当たりがよく、風が通る場所だと思います。
そこにあえて少し残した茎の部分を挟んで吊るしておく訳です。
洗濯ピンチでにんにくを乾燥させる
こうすると、にんにく同士がくっつくことも無く、しっかりと乾燥させることが可能です。

もし料理に、にんにくを使いたくなったらいつでも使ってOK!
乾燥させつつも、必要な分だけ使用しても問題ありません。


にんにくが乾燥する様子

それでは乾燥の様子もご紹介していきましょう。
上記でご紹介した写真が、天日干しをして2日経った状態ですので乾燥3日目。
こちらの写真が乾燥5日目となります。
乾燥5日目
まだ変化は感じにくいかもしれません。

乾燥8日目。
乾燥8日目
表面が乾燥して収縮し、少しにんにくの粒の形がわかるようになってきました。

乾燥12日目。
乾燥したにんにく
表面の薄皮が自然と剥がれ始め、手に持ってみても収穫時より軽くなっています。
水分が減って乾燥が進んできた様子なので、一度中身をチェックしてみます。

表面の皮を剥くと、その皮はパリパリ。
パリパリに乾燥したにんにくの皮
だいぶ乾燥しています。

球根はこんな感じ。
収穫したにんにくの球根
綺麗なにんにくに仕上がっています!

皮も剥き、粒まで確認してみます。
皮をむいたにんにく
これもツヤツヤで綺麗な色をしています。
紫色になっている部分は鉄分が反応している場所で、品質にはまったく問題なくもちろん食べることができます。
粒の皮も剥いてしまえば、普通の白いにんにくが表れます。

にんにくの茎の部分も切ってみましょう。
水分が残るにんにくの茎の部分
写真では分かりにくいかもしれませんが、少し水分があり瑞々しさが残っています。
「長期保存」という意味では、もう少し乾燥させないと保存には向かない状態と言えます。
それでも生にんにくよりは日持ちするでしょう。

さらに乾燥を続けてみます。
上記の状態から10日が経過しました。
約20日乾燥させたにんにく
トータル約20日以上乾燥させたことになります。

水分量に変化はあるでしょうか?
茎を切ってみます。
水分が飛んだにんにく
こちらも写真ではあまり伝わらないかもしれないのですが、水分はほとんど無くなってきています。
スーパーで並んでいるような乾燥にんにくに近くなってきたのではないでしょうか。

このことから、にんにくの乾燥期間は約20日~30日程度と考えて良さそうです。
もちろん気候やその時の天候次第では、もう少し長く乾燥させるなど調整が必要かと思いますが、目安としては1ヶ月で良いと思います。


採れたて生にんにくを食べるときの注意点

にんにくを収穫したら、生ニンニクとしても食べてみましょう!
生ニンニクも使用方法としては普通の乾燥ニンニクと同じで、油に入れても、すりおろしても美味しく食べられます。
香りの強さは乾燥にんにくとはケタ違いです。
家庭菜園でにんにくを作った際は、ぜひ香りの強さを体感してみてください。

おすすめは、採れたてほど香りが楽しめるガーリックライス!
作り方は簡単。
火をつける前のフライパンに油を入れ、スライスしたにんにく半欠片、みじん切りにしたにんにく半欠片を投入します。
生にんにくを焦がさないように炒める
そして火を付け、きつね色になるまで弱火でそのまま。
焦がしてはいけません。

あとはご飯をいれて、油とからめるだけ。
お好みで塩・しょうゆ・味の素などを入れると味付けできます。
生にんにくのガーリックライス
香り引きたつ生にんにくのガーリックライス、ぜひお試しください!

ただ注意しなくてはいけないことが一つあります。
生ニンニクにはアリシンという成分が沢山入っているのですが、このアリシンには強い殺菌作用があります。
とても刺激が強いので、お腹のゆるい方は気をつけて食べてください。


夏の終わりに種球を植え付けてから約9ヵ月。
ここまでのにんにく栽培いかがでしたでしょうか?
長い栽培期間ですが、途中でにんにくの芽や蕾も食べれますし、収穫したにんにくは、乾燥させれば長期保存も可能で食卓の強い味方です!
なによりも、にんにくを「使いたい時に使える」というのはとても便利。
皆さんもぜひにんにく栽培、挑戦してみていただければと思います。

にんにく栽培の方法を最初から見たい方は、こちらのにんにくの植え方(定植)と育て方からご覧ください。

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