ウリハムシはその名のとおりウリ科の植物を食害する害虫。
ウリ科を育てて無いときは姿すら表さないのに、キュウリやメロンを植えるとどこからともなくやってきて葉を食害していきます。
今回はそんな憎きウリハムシ対策と、ウリハムシの駆除方法についてご紹介したいと思います。
4月下旬~5月初旬。
暖かく陽がさすような晴れた日に発生することが多いウリハムシ。
春に発生したウリハムシ。
雨や肌寒い曇りの日は、活動は鈍く姿を現すこともありません。
ウリハムシの特徴としては、ウリ科植物の葉にとまっていることが多く、葉の表面だけでなく、裏側からも食害をします。
基本的に1度発生してしまうと何度も飛来しやってきて、次第にその数は多くなりますから、見つけ次第補殺するか農薬に頼る以外に野菜を守る方法はありません。
せっかくの家庭菜園ですし、なるべく農薬には頼りたくないという方も多いでしょう。
ただ補殺するにもウリハムシは意外と警戒心が強く、葉が揺れたり、物音をたてるだけで飛びたってしまいます。
そこで今回は比較的簡単に捕獲できる、ペットボトルを使ったウリハムシの駆除方法をご紹介します。
用意するものは水の入ったペットボトルと割りばし。
ペットボトルの中に水を貯めておいて、ウリハムシを落としていく方法となります。
「警戒心が強いのに、そんなことができるの?」と考える方もいらっしゃっるかと思いますが、ウリハムシは警戒心は強いのですが、視野が狭いというか視覚が悪いんです。
さらに触られていると意外と飛ばない傾向にあります。
ですから、近づくまでは物音をたてないようにそっと近づいて、ペットボトルをウリハムシの目の前にセットします。
可能なら、ウリハムシのお尻側にセットするのがベスト。
そして割りばしを使って素早くペットボトルの口に押し込むと、ポロっと落ちて簡単に入ってくれます。
ビックリしているのか何が起きたのかわからないのか、この間ウリハムシは飛んだりしません。
この方法を使って、朝の見回りだけで4匹捕獲。
このやり方なら虫が嫌いな人でもウリハムシに触ることなく駆除できます。
慣れてきたらペットボトルの口を素早くウリハムシにくっつけ、指で軽く押すだけでも水の中に落ちていきます。
ウリハムシは水に入れてもすぐ死ぬことは無いので、殺生が嫌いな方は水を離れた場所に流せば良いかと思います。
補殺したい場合は、キャップをするかペットボトルの口を塞いで密閉しておけば、数日後には沈んで死にます。
上記では発生してしまってからの駆除方法についてご紹介しましたが、食害されない基本は予防にあります。
よくウリハムシなどの害虫対策で銀色マルチシートを使う方法が紹介されていますが、この方法は葉の少ない初期には効果がありますが、野菜が生長し葉が多くなってくるとマルチは葉の影になってしまうので、太陽光が当たらず意味がなくなってしまいます。
苗の定植直後は防虫ネットでトンネルを作ることが基本。
ウリハムシなどの害虫から、野菜を物理的に遮断することが大切です。
成長してトンネルのサイズギリギリになるまでネットをかけておくようにしましょう。
あとは、唐辛子・にんにく・酢を使った「元気丸」で予防することもできます。
元気丸の作り方はこちらの元気丸による害虫予防と元気丸の作り方でご紹介しています。
防虫ネットのトンネルを外した直後などに元気丸を散布しておくと、しばらくは寄り付きません。
ただ農薬ではないので、定期的な散布が必要なことと、雨や水やりで流れ落ちてしまいます。
それでも安全なウリハムシ予防方法としては活用できるのでおすすめです。
このように、防虫ネット→予防→駆除、と成長に合わせた方法でウリハムシ対策を行えば、収穫に影響が出るほどの食害には至らないと思います。
うまく管理すれば無傷ということも可能でしょう。
ぜひ今回のウリハムシ対策を参考にして、美味しい野菜を育ててください。