ナスは家庭菜園でも育てやすく、1株あれば「仕立て後」そのまま育てても、食卓に必要な量は十分に収穫できます。
しかし、収穫量を増やしたい!もっと多くなすを収穫をしたい!という方もいると思います。
今回はそんな「なす好き」の方の為に、なすの収穫量を増やす育て方をご紹介します。
ナスが花を咲かせる場所には、ある程度の規則性があります。
主枝から分かれた枝(分枝)に、最初2枚の葉がつき、その後に花の蕾ができます。
こんな感じです。
ここからさらに枝が伸びて、また2枚の葉がつき蕾ができる、これを繰り返します。
無限ということではありませんが、そのまま育てていると、花が咲く場所が主枝からどんどん遠くなってしまいます。
主枝から遠くなった花や実は養分が届きにくくなり、花つきが悪くなったり、実が大きくならなかったりすることがあります。
こうならないように、大きいなすを沢山収穫するには、分枝から2つ(多くても3つ)の実を収穫したら剪定をすると効果的です。
下の写真はまだ実が付いていますが、実際は収穫後に剪定を行ってください。
点線あたり、1個目の実がついた場所を主枝側で剪定。
剪定を行うとどうなるかと言うと、分枝の最初の葉のわき芽から、新たな芽(枝)を作ろうとするのです。
わき芽から伸びる新しい枝。
新芽が成長(光合成)できるように、剪定の際葉を2枚残しておきます。
だから1個目の実の主枝側で剪定となるんですね。(葉が先端に1枚残る)
この新しい枝を伸ばすことで、再度同じサイクル(葉が2枚生まれその後に花が咲く)を生みだすことができ、当然主枝からも距離が近くなりますから、養分が分散することなく、花が付きやすく実も大きくなります。
新しい枝に花が付くころには、株が成長する上の方でも実が付き始めて、1回の収穫量がどんどんと増えてくるはずです。
秋ナスのために行う剪定まで、このループを続けていくと、なすの収穫量を大きく増やすことができますよ!
最後に、仕立てを行った後のナスの成長をご紹介します。
6月20日、単発で収穫していたナスも、一度に2つできるようになってきました。
丈も伸びてきたので、2度目の誘引。
さらに株元に余計な新芽が出ていたので、摘んでしまいます。
6月25日、実が順調に大きくなっています。
そして7月に入ったころ。
株全体もかなり大きくなってきました。
ナスの収穫は、これからが本番です!
次は、秋ナスを収穫するために行うナスの更新剪定のやり方をご紹介します。