5月に入るとナスは成長を加速させ、早くも蕾が見えるようになります。
ナスはこの一番花が開花するのを合図に、色々と世話をすることがあります。
今回はナスのわき芽かきと、一番果についてご紹介したいと思います。
ナスは5月に入る頃に蕾をつけ、
そして紫色の鮮やかな花を咲かせます。
特に何もしなくても風があれば受粉しますので、手出しは無用です。
ナスの受粉が成功し一番果を確認出来たら、続いてわき芽かきを行います。
わき芽かきとは、その名のとおり、「わき芽から伸びる新たな芽を刈ること」を言います。
ナスは成長が早いので、わき芽かきをしないでいると、どんどんとわき芽が出て、新しい枝を形成してしまいます。
それでは枝や葉ばかりに栄養が使われてしまい、花や実に栄養が使われません。
それは最終的に収穫量が少なくなることを意味します。
そうならない為に、余分なわき芽を小さいうちに取ってしまうんですね。
わき芽の取り方なのですが、ナスを2本仕立てで育てるか、3本仕立てで育てるかで、わき芽のとる位置が変わります。
家庭菜園では簡単な2本仕立てをおすすめします。
株に元気があって、沢山ナスが食べたい!ということであれば、3本仕立てに挑戦しましょう。
残すわき目については、実際に成長したナスの株が分かりやすいので、こちらの写真で紹介します。
上記写真のように、「主枝」と「一番果直下のわき芽」はそのまま成長させます。
そうすると2本仕立て。
3本仕立ての場合は、一番果から1つ下のわき芽も伸ばしていきます。
これで3本仕立てになります。
後々の話になりますが、これらの枝から、さらに分岐する側枝に花がつき実がなっていきます。
この側枝は、成長に応じて剪定していくのですが、主枝と本枝(直下のわき芽)は夏の間、剪定することはありません。
ずっと伸ばしていくことになるので、家庭の庭で育てている場合は、その伸びる方向にも注意して育てていきましょう。
さて話しを元に戻して、一番果確認後のわき芽かきです。
2本仕立てにする場合は、一番果直下のわき芽(本枝になるもの)を残して、それより下のわき芽はすべて摘み取ります。
このようにわき芽から生える新芽。
手で摘んで取ってしまいます。
そして一番果が膨らんできたら追肥(後から与える肥料)を行います。
畝の横にひと握り程度。
ナスはとても肥料食いなので、最初に追肥をした日から「2週間ごと」かかさずに追肥をしていきましょう。
追肥から数日後、一番果が10cm程度になったら早めに収穫してしまいます。
最初の実を早く摘むことで、株に栄養を行き渡らせたり、その後の花つきや実つきを良くさせる効果が期待できます。
詳しくはトマトの栽培の記事で説明していますので、こちらのトマトの一番果の扱いについてをご覧いただければと思います。
順調に育っていくと、5月の終わりには第2花、第3花と、次々と花を咲かせてくれます。
今から収穫が待ち遠しいですね。
次回はナスの支柱の立て方と追肥をご紹介します。