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プリンスメロン地這い栽培の子づると孫づるの育て方

カテゴリー:プリンスメロンの育て方 投稿日時:06月03日 

プリンスメロンは、孫づるにできる雌花を受粉させ、実を育てていきます。
しかし、家庭菜園やメロン栽培が初めてだと子づる?孫づるってなに?という方も多くいらっしゃると思います。
そこで今回は、実際のプリンスメロンの成長を確認しながら、子づると孫づるについてご紹介していきます。

定植後の子づる

まずは「子づる」について、畑へ定植を行ってから1週間後のプリンスメロンでご紹介します。
定植1週間後のプリンスメロン
まだ子づるは生えていませんが、写真の矢印で記している、主枝から生える葉と茎の間に、新たな茎が伸び始めます。

5日ほど経過すると、わき芽から新しい芽が出てきたのがわかります。
子づる
これが子づるです。
親づる(主枝)から枝分かれしているので「子づる」と言います。

この子づるはプリンスメロンでは2本、多く実をつけたい(土の養分が十分)なら3本伸ばします。
家庭菜園であればスペースや成功率も考えて、子づるを2本伸ばせば十分でしょう。

何もしないでそのままにしていると、子づるは3本4本と次々に発生します。
栄養が分散すると困りますので、早めに芽かきを行ってください。

こちらが余分に伸びてきた子づる。
余分に伸びてきた子づる
成長が早いので、小さいうちに摘んでしまいましょう。
子づるの芽かき

芽かきを行い、定植してから20日が経過しました。
定植から20日後のプリンスメロン
天候にも恵まれ大きく育ち、葉の色も良い状態です。
防虫ネットの中で育っているので、メロンの大敵ともいえるウリハムシによる被害は見られていません。

防虫ネットを被せていない方は、今からでも害虫対策を行っておきましょう、

さらに数日経過し、伸びた子づるに雌花が咲いているのを見つけました。
子づるに雌花
状況によってはここで人工授粉する場合もあるのですが、一般的には子づるに咲いた雌花に受粉は行いません


雌花を摘んでしまう理由

今回のプリンスメロン栽培における収穫予定は、1株に3個か4個のメロンを収穫したいと思っています。
しかし今現在、雌花は子づるについた1つだけしかありません。
もしこの雌花が実を付けてしまえば、茎や葉の成長は鈍り、実を肥大させることに養分が使われ始めます。
そうなってしまうと、新たな雌花が出来にくくなってしまうのです。

また、メロンは子づるよりも孫づるに雌花が咲きやすい傾向があります。
ですから、受粉を行わずに葉と茎の成長を促して「孫づる」を伸ばしていき、雌花がいくつか揃ってから人工授粉をしてあげれば、複数のメロンを実らせることが出来ます。
このような理由から、子づるに出来た雌花には受粉させないで、摘み取ってしまうことが全体の成長に繋がるという訳です。

ただ例外として「収穫を1株1個に絞って最高のメロンを作る!」ということであれば、子づるにできた雌花でも受粉をしても構わないと思います。


子づるを伸ばし10節以降の孫づるを伸ばす

雌花を摘んだ後も、子づるは順調に成長を続けます。
順調に育つ子づる
右と左で2本の子づるを伸ばしています。
子づるが成長し伸びていくと、親づるから子づるができた時と同じように、子づると葉の間から新たな芽(わき芽)が出てきます。
プリンスメロンの孫づる
これが子づるから伸びた芽なので「孫づる」となります。

「親づる」から分かれる茎が「子づる」、子づるから分かれる茎が「孫づる」です。

孫づるは、わき芽のどこからでも伸びる可能性がありますが、実際に伸ばす孫づるは、子づるの10枚目以降の葉のわき芽が良いとされています。
それにはこんな理由があります。

植物は土からの栄養の他にも、葉が光合成をすることで糖を作りだします。
この糖がメロンの甘さに関わってくることから、葉が十分に揃ってないと美味しい甘いメロンにはなりません。
つまり、美味しいメロンを作るためには、株全体として葉の数を増やす必要がある訳です。
ですから葉が十分に揃ってから実がつくように、子づるの葉が10枚を超えてから孫づるを伸ばすと良いということになるのです。

ということで、子づるの1枚目~9枚目までにできるわき芽は芽かきをして摘んでしまいましょう。

10枚目で孫づるを伸ばしたら、間をおいて、また13枚目あたりで孫づるを伸ばします。
こうすることで、雌花が咲く孫づると孫づるの間に葉の枚数を稼ぐことが可能となります。


さて、孫づるが伸び始めた頃、ふと株元を見てみると新たな子づるが芽を出していました。
株元から伸びる子づる
親づるを摘心したあたりから、次々と子づるが伸びてきています。
孫づるが確認できたからと油断せず、常に必要のないわき芽は芽かきをして、養分が散らばらないように注意しながら育てていきましょう。

そうこうするうち、プリンスメロンの定植から1ヶ月が経過しました。
こんな感じで、孫づるは順調に成長しています。
成長する孫づる
そして葉もこんなに大きくなって、健康に育っています。
健康に育つプリンスメロン

いよいよ次回は、プリンスメロンの人工授粉の方法をご紹介します。

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