家庭菜園でも育てることの多い定番野菜の人参。
栽培方法はそれほど難しくはなく、発芽さえできれば難易度は高くありませんが「収穫してみると小さい」とか「大きくならない」といった悩みは多いようです。
そこで今回は人参が大きく育たない時の対処法をご紹介したいと思います。
人参を収穫した際に、大きくなっていなかったり小さかった場合には、必ず原因があります。
その中で1番多い原因は『間隔が狭かった』ということ。
上記の写真のように株間が狭いと栄養を奪い合ってしまうため、大きく太った人参になりません。
栽培初期には競い合わせるように育てていても良いのですが、中期以降は最低でも10cm、できれば15cmくらいの株間が必要となります。
つまり、間引きを怠ってしまうと小さい人参になりやすいということが言えます。
この他にも、種まきの時期が遅かった場合にも人参は大きくならない傾向になります。
人参は暖かい時期に葉をグングン成長させていくのですが、葉の生育が悪かったり、葉の数が少ないと光合成による養分の生産効率も低くなってしまいますので、結果的に人参が大きく育たないということになります。
品種ごとの種まき時期を守り、間引き後にしっかりと追肥(後から与える肥料)をしていれば、しっかりとした人参になってくれるでしょう。
また夏場は害虫も多くなるので気を付けなくてはなりません。
特に人参の葉は青虫の好物でもありますので、しっかりと防虫ネットとトンネルを使って害虫対策を行ってください。
青虫が葉に付くと、このように数日で葉が無くなってしまうこともあります。
注意しましょう。
人参は極端に未熟なものでなければ、小さくても料理に使うことはできます。
そのまま薄く輪切りにして汁物のアクセントにしても良いですし、すりおろしてカレーなどの煮込み料理に加えてしまっても良いです。
私自身のオススメとしては、スムージーを作る際に小さい人参をそのまま入れてしまうことです。
硬い人参を細かく切る手間がなく、そのままミキサーに入れることができるので使い勝手が良いですよ。
このように原形をとどめる必要のないレシピに「小さい人参」は意外と便利です。
ただせっかく収穫するなら大きく太った人参の方が良いですよね。
ここまでご紹介した内容を参考にしていただき(株間と追肥・そして撒き時をしっかり守る)、ぜひ大きな人参を収穫してください!