秋に植え10月に発芽したにんにくが、ひと冬を越そうとしている3月。
11月に追肥をしてからというもの、何も世話をせずとも順調に育ってくれているにんにくですが、その冬の間にも成長による変化を見せてくれました。
今回は、にんにくの冬の成長と3月に行う施肥についてご紹介します。
まずは冬のにんにくの成長をご紹介します。
まずは前回の続きで、11月のにんにくから。
細いながらもピシッと立っている様子が伺えます。
そしてこちらが11月後半。
少し葉が開いてきているというか、広がっているようにも見えます。
また葉の色も黄色くなっている?
年末になり、寒さが厳しくなってきました。
外側の葉は、完全に枯れてカサカサ。
しかし真ん中の成長点からは、新芽が出てきていることもわかります。
年が明けて1月半ば。
寒さも本番になっているにもかかわらず、新芽の成長は続いています。
2月に入り極寒の中、それでも背丈が伸び始めました。
太さはそこまで変わっていない様子ですが、古い葉を枯らしながら縦へ縦へと成長しています。
もしこの頃に「分球」といって、根元からわき芽が出ているようなことがあったら必ず抜いておきましょう。
放っておくと球根が太らなくなってしまいます。
そして3月に入ったところで追肥を行います。
にんにくの最後の施肥となる、3月の追肥(後から与える肥料)。
上記でご紹介した冬の成長から、次は収穫に向け、球根を肥大させるために必要となる栄養を与えていきます。
この追肥ですがタイミングが結構大切で、追肥が遅れると苦味が強いにんにくになることもあるらしいです。
温暖な気候で栽培している方は、2月中の追肥でも良いくらいだと思います。
追肥の方法は、化成肥料をマルチシートの外と穴の中にパラパラ程度。
根も広く伸びているので、一箇所に集中させず広めに軽く撒きましょう。
そして追肥から1週間後。
3月で気温もかなり暖かくなってきました。
するとにんにくは…
なにかスイッチが入ったように成長が一気に加速!
根元から押し上げられるように茎が長く、そして太くなり、葉も縦にピンと伸びています。
ここまで来たら収穫まではあとわずかです。
害虫などにも気を付けながら、成長を見守っていきましょう。
次回は、にんにくの蕾(花蕾)は食べられる?にんにくのとう立ちをご紹介します。