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トマトが赤くならない?トマトが色づかない理由

カテゴリー:大玉トマトの育て方 投稿日時:06月29日 

家庭菜園で大玉トマトを育てていて、実はついたもののなかなか赤くならないと悩んでいませんか?
ネット検索をしてみても結構色づかないという悩みは多いようです。
大丈夫です。時間が経てばトマトは必ず赤くなります
その理由をご紹介していきましょう。

トマト赤くならないのは積算温度の問題

こちらは赤くならない、青いままの大玉トマト。
青いままのトマト
何日もこの状態が続いています。

まずはトマトが赤くなる条件から確認してみましょう。

トマトが熟すまでには積算温度(実ってからの累積最高気温)で1200度は必要と言われていて、単純計算すると最高温度が30度の日が続いたとして40日程度
気温が低く20度であれば、60日必要となります。

例えば、トマトの実が大きくなる間の平均気温は30度を超えていたのに、その後、急激に気温が下がって20度を下回るような日が続いた場合。
こういった条件では、大きくなる(肥大期は)勢い良く育っていたのに、それ以降なかなか色づかないということが起きてしまうのです。
逆に、気温が高すぎる日が続くと、大きくなりきる前に赤く色づいてしまうということもあり得る訳です。

このように、トマトが熟すためには気温が大きく関係しているのです。

突然ですが、スーパーに並んでいる多くのトマトが、まだ青いうちに出荷されるのを知っていますか?
でもスーパーの店頭に並んでいるときには赤いトマトになっていますよね?

これは上記の積算温度を利用したもので、青いうちに収穫して、保管されている間に積算温度(1200度)に達するように計算されて出荷されているのです。
運搬中や倉庫など、ダンボールの中で保管されていれば温度は一定に保たれます。
この保管されている間に自然と積算温度が上がり、商品としてスーパーに陳列されるころには赤く色づいているという仕組みなのです。
逆にいえば、赤くなってから収穫すると、スーパーに並ぶころには熟れてしまうということなんですね。

ではトマトが赤くなるのに光は必要ないのか?という疑問がわいてきますよね。
今度は光について考えてみましょう。


太陽光は赤くなるのには必要ない

光は、植物が光合成をするのに必要なのは皆さんご存知の通りです。
光合成は葉を大きくしたり、花を咲かせたり、糖を作り出したり、トマトを成長させることに必要不可欠です。
よってトマトを育てることには光が必要ですが、トマトを赤く熟させることにはそれほど重要ではありません。

しかし、光は光合成による糖の生成を活発にさせますので、甘いトマトを作るためには光はかかせないません。
トマトは日中に光を浴び光合成を行い、夜のうちに様々な過程を経て糖を作り出し、甘いトマトへと変化させていきます。
完熟トマトが甘いとされる理由もここにあって、トマトが真っ赤になるまで収穫を遅らせること光合成をする時間を長くとることができるので、甘いトマトになりやすいということです。


「スーパーのトマトの多くは青いまま出荷されている」とご紹介しましたが、特売のトマトなどは上記の理由で光合成の時間が短くなるため、それほど甘くないトマトが多くなります。
一方、家庭菜園では完熟ギリギリまで収穫を待つことができるので、天候にさえ恵まれれば、光合成による糖の生成時間が多くなり甘いトマトを食べることができます。
ぜひ皆さんもトマト栽培を成功させて、甘くてフレッシュな完熟トマトを味わってみてください。

次回はいよいよ成長した大玉トマトの摘心から収穫までをご紹介します。

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