今回はいよいよ家庭菜園における最大の楽しみである、じゃがいもの収穫工程となります。
冬に種芋の処理をしてから約3ヵ月。
収穫の見極め方であったり、半分の種芋からどれくらいのじゃがいもが収穫できるのかであったり、収穫したてのじゃがいもの保存方法など、じゃがいもに関する様々なことをご紹介していきたいと思います。
じゃがいもの収穫時期は、種芋の植え付けから約100日を目安とします。
2月15日に植え付けを行っていれば5月25日ごろとなります。
ただ100日というのは単なる1つの目安でありますから、天候が悪くて発芽までに時間がかかっているとか、雨が続いた日があったなど、様々な要因は加味されていません。
100日経過以外の収穫の見極め方としては、
などが当てはまってくれば収穫時期となります。
逆に収穫時期を大幅に逃してしまうとじゃがいもが腐り始めるということもありますので、100日という目安とあわせて目で見てしっかりと状態を確認しましょう。
あとは雨の日や雨の日の翌日など、じゃがいもが濡れているような時は日持ちが悪くなるので収穫は控えましょう。
じゃがいもを超長期保存したい場合は、水分を抜くために120日~130日程度まで収穫を控えるという方法もあります。
こうして水分を減らしたじゃがいもは、コロッケやフライドポテト向きのじゃがいもとなります。
ですから、1/3は100日を目安に新じゃがで、2/3は保存用として収穫時期を遅らせるという方法もあります。
ただ、採れたてのじゃがいもの方が美味しいことは間違いないので、家庭菜園では新じゃがとして使用することをおすすめします。
それではじゃがいもの収穫方法についてご紹介します。
収穫3日前、茎が倒れ始めて根もとの葉っぱも黄色くなっていました。
これはいよいよ待ちに待った収穫の合図となります。
天気予報を確認し、晴れの日が続く日を見計らってじゃがいもの収穫を行います。
じゃがいもは収穫をする前に、ちょっと様子を見てみることができます。
こんな風に優しく土を掘り返してあげると、
このようにじゃがいもの大きさや形などを確認することできます。
写真の様子だと、しっかりじゃがいもが実っていそうです!
もしこの段階で「小さいじゃがいもしか無い」ということであれば、土を埋め戻してもうしばらく時間をかけてみましょう。
じゃがいもがしっかり出来ていることを確認したら、茎を束ねて根元をしっかり持ち、少しずつ力を入れて引き抜いてみましょう。
芋づる式とはこのこと(笑)。
沢山のじゃがいもが出てきましたね。
この時に、ぱっとみて1cm~2cm以下の未熟すぎるじゃがいもは、その場で葉と一緒に捨ててしまいましょう。
引き抜いて収穫したあとは、土の中に芋が残っていないか土を掘り返して探り当てます。
そのまま芋が残っていると発芽してしまいますので。
今回は1株だけ収穫を行いました。
そのじゃがいも1株の収穫量がこちら。
どうでしょうか?立派なじゃがいもも何個か収穫できました。
数にすると10個くらいでしょうか。
採れたてのじゃがいもは、何と言ってもじゃがバターで食べるのがオススメ。
ホクホクして、とっても甘いじゃがいもを堪能できます!
このじゃがいもの味を堪能できるのは、農家さんか家庭菜園で栽培している方だけですので、ぜひ味わってみてください!
そして収穫してすぐに食べないじゃがいもは日の当らない風通しの良い場所で1日~2日ほど乾かしてから、暗い場所で保存すると数ヶ月の保存が可能となります。
採れたての新じゃがは水分を沢山含んでいますので、収穫後すぐに袋に入れたりはしないでください。
さて、収穫して小さかったじゃがいもは、卵とパン粉を付けて、そのまま「じゃがいもの丸揚げ」にしました。
採れたてのじゃがいもは皮が薄く、土を洗い流すだけで食べられるので、採れたてしかできないおすすめレシピです。
小さくてもとっても甘くておいしいじゃがいもでした!
これからの数日間、食卓にこのじゃがいもが並ぶと思うと、それだけで食事が楽しくなりそうです!
次回はじゃがいものソラニン発生実験をしてみましたのでご紹介します。