こちらでは秋植えキャベツ(冬に収穫)の結球の様子と収穫方法についてご紹介します。
キャベツを育てていて「なかなか結球しない」、「収穫のタイミングがわからない」という方も参考にしてみていただければと思います。
また、ここまでのキャベツの育て方については、前回のキャベツの土寄せと追肥をご覧ください。
まずは、キャベツが結球するまでの様子を、写真を多く使ってご紹介します。
最初は、追肥と土寄せをおこなって数日後の様子から。
こちらの写真をご覧いただくと分かるように、中心から発生する葉が内側に巻くようになってきているのがわかります。
アップでみるとこんな感じ。
内側に巻いています。
この葉の内側に新たな葉が生まれていき、重なりあいながら丸く大きくなっていきます。
つまりキャベツが大きくなった時には、この写真の葉は結球したキャベツの外葉にあたることになります。
そして1週間が経過。
葉が内側に折り重なっていく様子がわかります。
さらに5日が経過した10月下旬の様子。
ボリュームが出てきて、丸い小さな塊になってきました。
上記写真のように10月下旬ごろ、結球が進んできたことを確認できたら、もう1度追肥を行っておきましょう。
キャベツは青虫の大好物。
特に涼しくなった10月~11月は蝶や蛾の産卵も活発で、毎日見まわっていても追いつかないほど産卵されていることがあります。
放置しておくと収穫できないほど食害されることもあるので、虫食いで穴の開いた葉を見つけたら要注意。
一箇所に糞が溜っていることが多いので、食害された葉を広げてみると、
このように糞を見つけられます。
そして、この糞の周辺を探してみると…
いました。
キャベツを食害する青虫(芋虫)です。
1匹や2匹、または食害されたのが外側の葉だけなら、被害は少なくて済みますし補殺することも簡単でしょう。
しかし結球したキャベツの内側に入られてしまうと、収穫に大きく影響することもあります。
(外から食べ進みながら、内部に入ってしまうこともあります)
こういった場合は迷わず農薬を使用した方が良いでしょう。
キャベツに適用のある農薬はオルトランですが、結球が始まった状態では「オルトラン水和剤」を使用しましょう。
オルトラン水和剤は収穫の30日前まで使用できますから、青虫の発生する10月初旬に一度使用しておくと良いかもしれません。
さてここからは、結球したキャベツが大きく成長する様子をご紹介します。
こちらは10月末のキャベツの様子。
もう外観はキャベツそのものになってきました。
1週間ほど経過し、11月に入ると、
一気に丸みを帯びてきました。
さらに1週間後。
手のひらサイズまで大きくなってきています。
寒さが増してきた11月中旬。
気温に反応して葉が肉厚になってきているのが、写真からでも確認できます。
11月の下旬。
大きく育ち、収穫までもう間もなくです。
そして11月末。
大きく膨らんでぷっくりしました。
もういつ収穫しても大丈夫な状態。
献立と照らし合わせながら、夕食にキャベツを使用する日に収穫を行います。
一応収穫のタイミングとしては、軽く手で押してみて、中が十分硬くなっていれば収穫OKのサインとなります!
スーパーで買ってくるキャベツの硬さをイメージすると良いと思います。
それでは最後にキャベツの収穫方法をご紹介します。
慣れているキャベツ農家さんなどは、キャベツを倒して根元をナイフで切りますが、ご紹介するのは家庭菜園向きの収穫方法です。
まずは根元を切りやすいように、根元から生える外葉を千切ります。
このように千切っていき、根元をむき出しにしましょう。
あとは、この根元にナイフをあてて切り取るだけ。
包丁でも問題ありません。
そして、こちらが収穫したばかりのキャベツの切り口。
真っ白で、とても新鮮なのが良く分かりますね。
こんなに綺麗でツヤのあるキャベツが収穫できました!
収穫したキャベツは、さっそくその日にサラダにして頂きました!
今回育ててみた「サラダキャベツ」は、肉厚なのにとても柔らかく、本当にサラダ向きと言える甘いキャベツでした。
とんかつや生姜焼きに沿えるキャベツの千切りとしても相性抜群です!
ぜひ皆さんもキャベツ栽培に挑戦し、新鮮な甘いキャベツを味わってみてください!