新築の庭で家庭菜園ブログ
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柿の苗の植え方

カテゴリー:柿の育て方 投稿日時:08月01日 

新築住宅を購入して数年が経過。家庭菜園において色々な野菜作りを行ってきました。
ただ、未だ果樹は未経験。
「実のなる木も栽培してみたい!」と思いたち、今回、家の庭に柿の木を植えてみることにしました。
さっそくネットで柿の植え方土の作り方を調べようと思ったのですが、意外にも柿に関する情報は少なく、栽培の一般論だけで実際の栽培記録のようなものはありませんでした。
こうなれば、私自身が試したことや経験したことをまとめながら、家庭の庭で育てる柿の栽培方法をまとめていくしかありません。
長丁場にはなりそうですが、かき集めた僅かな情報と今までの経験を使い、柿の木栽培をスタートいたします。

実は1度失敗している柿の木の植え付け

まだ家を買ったばかりのころ、実は1度柿の木を植えたことがあります。
その当時は何も知識が無かったため、「植えれば根付くだろう」という軽い気持ちで苗木の植え付けを行ったのですが、ものの見事に枯らしてしまいました。

これが当時の冬に植えた柿の木と芽。
冬に植えた柿の木

それから半年後の柿の芽。
芽が動かない柿の木
動いていません。
半年経っても、まったくと言っていいほど変化がありませんでした。

剪定してあった先端部分を見ると、カビのようなものが生えて、ひび割れまで起きています。
割れた柿の苗木

そこで樹が生きているのか確認するために、芽のところをカッターで削ってみたところ…
枯れた柿の苗木
木が生きていれば緑色をしているはずですが、中まで白くなっていています。
これはもうダメでしょう、枯れています。

土が悪かったのか苗木が悪かったのか、原因を探ることはできません。
ただこの失敗を活かして少しでも失敗要因を減らすため、今回植える柿の木は苗選びからしっかりと、そして土作りも考えながらやっていきたいと思います。

柿の苗選びと土作り

「桃栗三年柿八年」とはよく言ったもので、物事が実を結ぶまでには時間がかかるという例えですが、実際の柿はというともう少し早く収穫できるというのが一般論らしいです。
この辺りも、実際に栽培して確認していきたい項目の一つです。
少なくとも苗木から育て始める訳ですから、実が成るまでは1~2年程度は短くなり6年前後かなぁという勝手な予想です。

さて、前回失敗した柿の苗木は、その年の冬に苗を買ったのですが、これが良くなかった可能性があります。
冬は植物が休眠期に入っている為「植え付けをするならこの時期」と考えてしまいがちですが、素人には冬の苗木を見ても状態の善し悪しが判断できず、実は既に枯れている苗木だったり、売れ残って時間の経った苗木だったり、良くない苗木を購入してしまう可能性が高くなってしまうのです。

今回はこのようなことを避けるために、暖かくなって植物が活動を始めた6月に苗木の購入を行い、「すでに新芽が出ているもの」を選ぶようにしました。
新芽が出ている苗木
これで苗が枯れている・苗が古い、という可能性はありません。

ちなみに購入した品種は、柿の定番「次郎」です。
次郎柿の苗木を購入

次に柿を植えるための土作りを行います。
何もしていない新築住宅の庭の土は、下の写真のようにカチカチで粘土質。
固く粘土質の土
これでもスコップを入れて、土を砕いた状態です。
まずはこの土を植物が育つ土に変えていかなくてはなりません。

まずは有機質な土に変えるため、
・完熟たい肥
・牛ふん
・鶏ふん
・油粕
を投入します。
有機質の土に変える
これだけの肥料を買おうとすると持ち運びが結構大変なので、ネットでまとめて購入して届けてもらうのがお得です。

有機肥料をしっかりと混ぜ込みながら、土も耕していきます。
堆肥を投入

さらに、粘土質な土の排水性を改善するため、腐葉土もすきこんでおきます。
腐葉土をすきこむ

多量の堆肥を入れたので、未熟な堆肥が混ざっていた場合、土の中で発酵が起きてしまう可能性があります。
発酵が起きると植物に良くないので、2~3週間ほど土をそのままにしておいて土を寝かせることにします。
土を寝かせる
虫が寄り付かない様に、防虫ネットを被せておきました。

3週間後、土の酸度(pH)を測定。
土のpHを測定
柿は弱酸性で良く育つそうなので、6.0前後に調整します。
土の酸度が強い場合は、すぐに植え付けができるカキ殻などの有機石灰を撒くと、中性に近づけることができます。

これで柿栽培の土づくりが終わり、苗木を植える準備が整いました。


柿の木の植え方

まず最初に、苗木に水を吸わせておきます。
苗に水を吸わせる
約1時間~半日程度吸水させましょう。

この間、植え付け場所に苗のポットと同じ高さの穴を掘っておきます。
ポットと同じ高さの穴を掘る
柿の苗は背の高い30cmポットを使っている場合が多いので、結構深めの穴が必要になります。

穴の用意ができたら、吸水させた苗の土を崩さない様に、そっと植え付けを行いましょう。
柿の植え付け
植え付け後に木が倒れないよう、株元が頂点になるように土を寄せておきます。

こんな感じで柿が植わりました。
柿の植え付け完了
もし植え付けに失敗していたら、翌日以降に葉が萎れてくると思いますので、植え付けから数日間は観察を怠らないようにします。

柿の苗木を植えて2日後。
植え付け2日後の柿の木
萎れるどころか、みるみる枝が伸び元気いっぱい!
この調子なら順調に根を張ってくれそうです。

次回は柿の植え付け後1年目の冬の様子をご紹介します。

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