ブロッコリーは育て方において難しいことはほとんど無く、一度追肥をしてあげればよい程度ですが、この成長過程で問題となるのは害虫の発生です。
家庭菜園において新鮮なブロッコリーが収穫できるかどうかは、害虫との戦いに勝つ必要があるといっても過言ではありません。
ブロッコリーの葉が食べられたとか、青虫の食害を受けたという方は結構多いのではないでしょうか?
今回はブロッコリーにつく害虫の種類や対策についてご紹介します。
困ったことにブロッコリーを好きな害虫はとても多く、特にモンシロチョウの幼虫である青虫や、ブロッコリーの収穫部分である花蕾(からい)を食べてしまうダイコンシンクイムシなどの食害は、収穫に大きな影響を与えかねません。
他にも、一般的な害虫であるアブラムシの発生にも悩まされることになります。
例えばこちらは青虫の被害にあった葉です。
「葉に穴が開いている」という状態は、基本的には害虫の食害しか考えられませんので、害虫を見つけるというよりも、まずは葉に異常が無いかを日々観察しましょう。
この写真くらいの状態で、原因となった害虫を特定させ全滅させられれば良いのですが、このまま放っておくと手がつけられないほど被害が大きくなるということもあります。
何か異変を感じたら早めの対処が必要です。
いわゆる青虫です。
モンシロチョウは1つの個体で生涯100以上の卵を産むといわれて、1箇所に5~10個程度の卵を生みつけていきます。
なので、1匹見つけたら最低でも5匹はいると考えてください。
青虫がブロッコリーの葉を食べる様子。
このような中サイズであれば、2~3日で1枚の葉を食べつくしてしまいます。
もし集団で被害にあえば、株から生えた葉っぱ全てがボロボロになってしまうでしょう。
対策としては補殺になります。
上記写真のように葉の表面で葉を食べていることが多いので、頻繁に確認しましょう。
ハイマダラノメイガというよく見かけるような蛾の幼虫です。
この害虫は厄介で、発生・孵化させてしまうと、ブロッコリー芯の部分や「花らい」(食べる部分)、葉の軸の部分などを食害され甚大な被害となります。
花らいの被害はブロッコリーが収穫ができなくなることと同じですから、見つけた時にはすぐに手を打たないといけません。
よって、発生後の対処よりも「発生をさせない」ということがなによりも重要になってきます。
ダイコンシンクイムシの被害などについての詳しい内容は、ブロッコリーの葉が茶色くなる食害(害虫)でご紹介します。
ブロッコリーにはアブラムシも寄ってきます。
アブラムシの厄介なところは、増殖が以上に早いことです。
少し発生したぐらいでは、株が元気なら問題ありません。
しかし大量発生すると、養分を取られたり葉がスカスカになって光合成ができなくなり、最悪の場合やがて枯れてしまいます。
見つけたら早めに駆除したい害虫です。
アブラムシ対策についてはこちらのアブラムシの対策と駆除方法の記事で紹介しています。
このようにブロッコリーは害虫の攻撃を受けやすい野菜なのだと考えると、スーパーで売られているブロッコリーはどれだけの農薬が使われているのでしょうか。
ちょっと考えたくないですね。。。
農薬を使わずに害虫による食害を防ぐためには、定植後すぐに防虫ネットを張るようにしてください。
蝶や蛾が産卵してからでは遅いので、冬のうちから害虫対策を行いましょう。
次回はいよいよブロッコリーの成長の様子と収穫までをご紹介します。