家庭菜園では珍しい水ナス栽培にチャレンジしています。
今回は水ナスを育てるための土作りと定植(苗の植え方)についてご紹介したいと思います。
通常のナス栽培とは少し異なる部分もありますので、参考にしてみてください。
まずは土づくりについてです。
冬の間に堆肥や有機肥料などを混ぜ良く耕した土に、深さ20cm~30cmほどの溝を掘り、そこへ軽めの化成肥料とリン酸を投入します。
普通のトマトなどの夏野菜を栽培するときよりも、元肥は少なめとなります。
その後、畝を立ててマルチシートをかけたら、暖かくなるのを待ちます。
一方、水ナスの苗は、前回の水ナスの育て方と種まきについてから1週間ほど経過したことにより、さらに大きくなりました。
なかなか暖かくならなければ、一番花が咲く直前くらいまで育苗していても問題はありません。
寒さには強くない水ナスですので、しっかりと暖かくなってから定植を行ったほうが失敗しません。
天気予報などを確認して気温が上がってきたら、いよいよ定植となります。
時期としては、ゴールデンウィークくらいまでに定植ができていればOKです。
まずは、水を張ったバケツにポットごと苗を入れて十分吸水させます。
これを行うと苗の成長も良くなりますし、定植時に土が崩れる心配も少なくなります。
しっかりと吸水をしたら、マルチシートに穴を開け、ポットと同量の土を除き苗を植え付けます。
定植後は、これでもかと言うくらいに水をかけておきましょう。
水ナスと言うくらいですから定植後は乾燥させないように注意し、葉が萎れないように管理してあげてください。
そして、ナスの葉は「テントウムシダマシ」というオレンジ色をしたテントウムシの大好物でもあります。
こちらが水ナスの葉を食害しているテントウムシダマシ。
テントウムシのような体をしていますが、星の数と色が違います。
このテントウムシダマシに食害されると、このように葉が穴だらけに。
株が大きくなっていればまだ大丈夫ですが、若い苗のうちに食害されると生育に影響しますので、必ず防虫ネットを張っておくようにしましょう。
あとは、水切れに注意しながら成長を見守っていきます。
こちらは定植から3日後の水ナスの様子。
早くも葉が大きくなってきていて、しっかりと根付いた様子です。
さらに1週間が経過すると、葉の数も増えていきます。
双葉の近く(根元あたり)からわき芽も確認できます。
こういった新芽は成長の鈍化に繋がりますので、一番花が咲くまでは早めに取り除くようにしましょう。
また、葉をよく見ると、真ん中に沢山のトゲが見えるかと思います。
油断していると手や指に刺さりますので、忘れずにグローブを付けて管理するようにしてください。
次回は水ナスの実の付き方と収穫についてご紹介します。