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大玉トマトの葉が下から枯れる場合

カテゴリー:大玉トマトの育て方 投稿日時:06月14日 

トマトを育てていると、下の葉から枯れてくることがあります。
この現象は、大玉トマトだけでなくミニトマトでも見られる現象です。
トマト自体は病気に強い品種ではないので、環境や天候など様々な影響によって、色々な問題が起きても不思議ではありません。
ただネットで調べてもイマイチ症状が違う…同じ説明ばかり…といった感じがしていませんか?
私も自分で検索していてそう感じていた一人で、だからこそ、この家庭菜園向けのブログを始めようと思ったんです。
それでは、なるべく詳しく下の葉から枯れてくる症状の説明と対策をご紹介していきます。

枯れた葉の状態を見る

まず除外しておきたいのは、葉が綺麗に黄色くなっているような状態。
これは至って普通の症状であり、植物が紅葉し、やがて枯れていくという自然の摂理ですね。
今回の問題は、写真のようにトマトの下の方の葉から部分的に枯れだしていることに注目してください。
疫病にかかったトマトの葉

葉の右下部分は完全に枯れ、そのまわりは黄色くなり、左上は緑色の健康的な部分が残っている。
このように葉の中で状態が混在しているのが特徴で、規則性がなく(斑点など)、見た目に何かが付着しているような様子(粉や糸など)もないということです。
このような症状がでたら疫病(えきびょう)と考えて間違いありません。(疫病の中にも病名がついていることもあります。)
疫病と聞くと「もうダメなのか…」と思ってしまいそうですが、安心してください。
まだ被害が下の葉だけで、茎や上部の葉は元気に育っているなら、正しい対処をしてあげることで農薬を使うことなく育て続けることが可能です。


ひとえに疫病といっても様々な菌がいるために、微妙に症状が違ってくることもあります。
人間の風邪に例えれば、発熱の人もいれば鼻水が出る人、喉の違和感からなど、症状や順番にも違いがあるといった感じです。
いずれにしても症状が悪化する前に対処しましょう。

疫病にかかってしまう原因と対処

そもそもトマトはアンデス高地が原産と言われていて、湿度の高い高温状態を嫌います。
なので病気にかかってしまう一番の原因としては、梅雨時の高い湿度が長期間続くこと

梅雨時は家の中でもカビが繁殖しやすいように、土や植物にとっても悪い菌が繁殖しやすい状態になります。
こちらの写真をご覧ください。
壁側にあたる右に黄変した葉が多く、太陽の日が当たる左側は緑色の葉が多いことが分かるでしょうか?
壁際の葉が黄変した様子
つまり壁際は風通しが悪く、日当たりも悪くなっていたということが考えられます。
だから右側だけが病気になってしまっているんですね。

対処方法としては梅雨時に家で行うカビ対策と同じで、空気の入れ替えをしたり、通気を良くしたり、太陽光を取り入れるなどが菌に対して効果的となります。
葉に太陽の光を当てる

通気性や太陽光を取り入れるための具体的な方法としては、変色している葉、枯れた葉、込み合って風が通りにくい部分は全て切り落としてしまうことです。
風通しを改善させるために葉を切り落とす
こんな風にバッサリと落としてしまって大丈夫です。
これでかなり風通しは良くなりました。
しばらく様子を見て、黄変する葉が減ったり、感染していくスピードが遅くなってくれば収穫までは大丈夫です。

これ以上病気が広がったりしないように、予防などの意味ではこちらの元気丸による害虫予防と対策の記事で紹介した元気丸を使っても、初期症状なら疫病の対策になります。
栽培初期から定期的に散布しておくと効果的です。

またトマト本来の生命力を引き出す植え方をすると、病気にはなりにくくなります。
収穫量を増やす大玉トマトの植え方も参考に。

もしも、これでもまだ黄変や枯れが収まらないという場合は、そもそも土中に病原菌が潜んでいて感染源が抑えられていないという可能性です。
つまり土壌からの感染ということになります。
土壌が感染している場合はトマトに限らず、その後に植える野菜などすべてに感染する可能性があり、今後の計画には注意が必要です。


その年の冬の土作りの際に、しっかり土を寒さにあて土壌消毒をしてない結果とも言え、菌を死滅させることができていなかったのかもしれません。
しっかりとマルチングをしておいてあげれば、雨などで土が跳ね上がって葉に菌がつくことは少ないのですが、すべてを防ぎきれるわけでもありません。
根本治療である土壌消毒は、毎年しっかりと行いましょう。
家庭菜園における夏と冬の土壌消毒の方法
農薬に抵抗が無かったり、疫病が蔓延している場合は農薬の使用も検討しましょう。

トマトに適用のある殺菌剤はこちら。

次回はトマトが赤くならない!?についてご紹介します。

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