こちらではプランターや鉢で育てる、大玉トマトの成長の様子をご紹介します。
ただ鉢に苗を植えるだけではなく、あんどんへの誘因を行い省スペースでの栽培を目指しています。
今回は、あんどんへの誘因のやり方と、その成長の様子となります。
前回のプランターや鉢を使ったトマトの植え方では、苗を定植するところまでご紹介いたしました。
今回は苗の成長からご覧いただきましょう。
こちらが側枝を落とした苗を土に植えた日。
そしてこちらが3日後となります。
さらに5日後にはここまで大きくなりました。
順調な生育が見られています。
今回は鉢植えですが収穫量を増やす大玉トマトの植え方を行いましたので、これからの成長にも期待がもてます。
株が大きくなりしっかりとしてきたら、良き所で防虫ネットを外しましょう。
そして株があんどんの2段目くらいまでの高さになったら、最初の誘因作業を始めていきます。
このように麻紐を鉢の字にして茎をあんどんへ誘引します。
トマトの茎は日ごとに長くなっていきますので、5cm伸びたら誘引、5cm伸びたら誘引という作業を繰り返し、茎をカーブさせていきます。
先端の成長点は比較的茎が柔らかいので、折れる心配もなく簡単に誘因が行えます。
3~4日すれば茎が硬くなり形が固まるので、麻紐は外していきましょう。
紐をそのままにしておくと茎に傷が入り思わぬ成長をしてしまったり、茎から根が発生したりしてしまうので、数日で外すようにしましょう。
あんどんへの誘因を全体で見るとこんな感じです。
通常より横への広がりが抑えられているのが分かるでしょうか?
茎を曲げて育てていますが、それでも成長は順調。
花房も確認できました。
さらにトマトは成長、そして誘因も続きます。
ただ鉢植え栽培ですから、どこまでも茎を伸ばして良いという訳でもなく、実つきのことを考えれば第3花房あたりで摘心をしてしまった方が、結果的に収量は多くなるかもしれません。
摘心(成長点を摘む)をすると実つきは良くなりますので、タイミング良く判断しましょう。
その後、無事に結実も確認できました。
あとは通常の栽培と同じで、追肥(後から与える肥料)を行い実の肥大を促進させ、赤く熟したものから順にトマトを収穫していきます。
今回、鉢植えにあんどんを使用してトマト栽培をして気付いたメリットは、当初のイメージ通り縦も横も省スペースで管理できたことと、あんどんがあることで重心が安定するので、台風や強風が吹くときでも茎が折れたり株が倒れる心配が少ないことが新たにわかりました。
もちろん鉢植えなので、いざという時は場所を移して避難させることも容易です。
デメリットとしては、世話するタイミングが多くなることでしょうか。
誘引には多少の手間がかかると言えますが、家庭菜園を好きでやっている方にとっては苦痛に感じることは少ないと思うので、あまりデメリットは無いのかもしれません。
今回ご紹介した方法は大玉トマトだけでなく、ミニトマトはもちろん、上方向に成長する野菜ならほとんどの野菜で応用が可能だと思います。
庭のスペースが狭かったり、沢山の鉢やプランターで野菜を育てたい方は、ぜひ今回のあんどんを使った栽培方法を参考にしてみていただければと思います。